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新規骨髄由来肝臓修復細胞による肝臓再生療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06394
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関山口大学

研究代表者

谷 健二  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (00365420)

研究分担者 砂原 央  山口大学, 共同獣医学部, 助教 (20836209)
高見 太郎  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60511251)
山本 直樹  山口大学, 教育・学生支援機構, 教授 (90448283)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード骨髄細胞 / 肝硬変 / 肝線維症 / マウス / 犬 / 肝臓修復細胞 / 骨髄
研究開始時の研究の概要

難治性非代償性肝硬変症に対する新規肝臓再生治療方法の開発は社会的に急務である。
今回の研究では,
①骨髄細胞中の肝臓修復細胞「天井培養法から得られた骨髄脂肪細胞周囲細胞(BM-PAC)と高アルデヒド脱水酵素活性骨髄細胞(ALDHhighMSC)」の二種類の細胞の特徴と機能解析および効率的な分離培養方法を開発する
②前述細胞の治療効果と有効な因子を解明する
③臨床研究で多く認める肝脂肪化や動脈硬化合併の肝硬変の場合での二種類の肝臓修復細胞の動態と治療効果を解析する
本研究は,肝臓再生医療のための細胞ソースの確立と現在の臨床研究をより効率的に発展する方法を確立するための基礎的研究となる。

研究実績の概要

難治性非代償性肝硬変症に対する根治療法は現在生体肝移植しかなく,ドナー不足,重度な手術侵襲,医療経済面等種々の問題が存在することから,新規肝臓再生治療方法の開発は社会的に急務である。国内外の研究から自己骨髄細胞は持続炎症肝線維化状態に遊走され肝臓修復に働くことが確認されている。
骨髄脂肪細胞周囲細胞(BM-PAC)は今までに培養骨髄細胞を得る過程で破棄されていた細胞成分であるものの,従来の培養骨髄由来間葉系細胞に比べて同等の多分化能を有し増殖能力はむしろ高いことが確認された。また,接着培養細胞の約15-20%でアルデヒド脱水酵素活性が高い高アルデヒド脱水酵素活性骨髄細胞(ALDHhighMSC)が分離され,同細胞群は増殖活性が高いことが明らかにされた。
2024年度は,これら2種類の肝臓修復細胞の特徴と機能解析および効率的な分離培養方法に関する結果を公表準備中である。さらに骨髄細胞の肝線維化修復評価モデル(GFP/CCl4モデル)を用いて,骨髄細胞が持続炎症肝線維化状態に遊走され,肝臓修復に働き,MMP9などを産生して肝機能・生存率・肝線維化を改善させることを明らかにしてきたことから,新規肝臓修復細胞の特定と確立に寄与することが期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究分担者および研究協力者のの活動がCOVID-19禍のため制限されていたが、その後の実験系リスタート時に偶発的な実験中断が余儀なくされたため、モデルマウスの維持管理や各種細胞培養後の移植治療タイミングを一致させることが困難であった。

今後の研究の推進方策

肝臓修復細胞の特徴と機能解析および効率的な分離培養方法に関する結果を公表準備中である。と同時に,骨髄細胞の肝線維化修復評価モデル(GFP/CCl4モデル)を用いて,GFP陽性細胞が直接線維化を誘拐させる仕組みとBM-PACとALDHhighMSCがどのように破壊された肝組織を修復しレシピエント肝細胞を増殖させ肝臓修復を行うのかを確認を継続して行う。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Sulfasalazine, a potent cystine-glutamate transporter inhibitor, enhances osteogenic differentiation of canine adipose-derived stem cells2023

    • 著者名/発表者名
      ITOH Harumichi、TANI Kenji、SUNAHARA Hiroshi、NEMOTO Yuki、NAKAICHI Munekazu、HORIKIRIZONO Hiro、ITAMOTO Kazuhito
    • 雑誌名

      The Journal of Veterinary Medical Science

      巻: 85 号: 11 ページ: 1237-1244

    • DOI

      10.1292/jvms.22-0525

    • ISSN
      0916-7250, 1347-7439
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Sphere-forming cells display stem cell-like characteristics and increased xCT expression in a canine hepatocellular carcinoma cell line2021

    • 著者名/発表者名
      Harumichi Itoh, Kenji Tani, Hiroshi Sunahara, Munekazu Nakaichi, Toshie Iseri, Hiro Horikirizono, Kazuhito Itamoto
    • 雑誌名

      Research in Veterinary Science

      巻: 139 ページ: 25-31

    • DOI

      10.1016/j.rvsc.2021.06.013

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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