研究課題/領域番号 |
20K06401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
佐々木 典康 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (20307979)
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研究分担者 |
金田 剛治 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (10350175)
神田 秀憲 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教 (30825609)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | スンクス / 早期発症糖尿病 / FOXO1 / FOXO6 / モデル動物 / 膵β細胞脱分化 / 脂肪細胞由来幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
早期発症糖尿病スンクス(EDS)は非肥満型で、成長により症状が寛解する珍しい自然発生2型糖尿病モデル動物であるが、正常な対照系統が入手しにくいため利用されていなかった。 本研究では、交配により遺伝的背景を正常スンクス(BK系統)に揃えた新たな糖尿病発症(EDBK)系統を作出し、正常系統(BK)と比較することで糖尿病の病態解明へアプローチする。EDBKの糖尿病は成長とともに寛解するため、膵β細胞の脱分化や再分化、インスリン分泌機能に関わる転写因子FOXO1の機能解明に有用なモデルとなる。 加えて、EDBKスンクスはFOXO1を標的とした薬物治療モデルとしても有用である。
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研究成果の概要 |
非肥満型の早期糖尿病発症スンクス(EDS)における自然発生2型糖尿病の病態メカニズムを探るために、正常スンクス(BK)との交配により遺伝的背景を揃えた新規糖尿病スンクス(EDBK)を作出した。EDBKの糖尿病は、EDSよりも軽症であり、病因遺伝子がEDSのミトコンドリア遺伝子上に存在する可能性が示唆された。膵臓β細胞の分化や脱分化に関与する転写因子FOXO1の配列をスンクスで解析したところ、これまでに報告がある多くの哺乳類FOXO1と90%以上の高い相同性があり、高度に保存されていた。また肝臓での糖新生関連遺伝子の発現に関与するFOXO6も高度に保存されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期発症糖尿病スンクス(EDS)は非肥満型で、成長にともない症状が寛解する珍しい自然発生2型糖尿病モデル動物であるが、正常な対照系統が入手しにくいため利用されていなかった。そこで本研究では、交配により正常なスンクス(BK)の遺伝的背景を持った新たな早期糖尿病発症スンクス(EDBK)系統を作出し、このEDBK スンクスでの病態解明に取り組んだ。一般的に動物食性(肉食性)のモデル動物が少ないことから、本研究の知見は生物学、医学、獣医学と幅広い分野での応用が可能であり、特に2型糖尿病病態解明のモデルに適していると考えられる。
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