研究課題/領域番号 |
20K06404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
福士 秀悦 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 室長 (80373398)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヘルペスBウイルス / VSVシュードタイプ / 抗体検出 / Bウイルス / ヘルペスB |
研究開始時の研究の概要 |
ヘルペスBウイルス(以下、Bウイルス)は、多くのサルに潜伏感染しているウイルスで、ヒトに感染すると重篤な疾患(Bウイルス感染症)を引き起こす。単純ヘルペスウイルス(HSV)と抗原が類似していることからBウイルス感染症の血清学的診断は困難である。さらに、国内で感染性Bウイルスそのものを使用した診断法の研究開発も困難である。本研究はBウイルスの外套タンパク質を被った水疱性口炎ウイルス(VSV)シュードタイプを作製するというアプローチからこれらの課題の解決を目指す。
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研究成果の概要 |
サルにおけるヘルペスBウイルス(以下、Bウイルス)感染は、無症候の初感染に引き続き感覚神経節に潜伏感染が成立する。しかし、サルの咬傷などによりBウイルスがヒトに感染すると致死的な疾患(Bウイルス病)となる。本研究ではBウイルスの外套糖タンパク質を被った水疱性口内炎ウイルス(VSV)シュードタイプ(VSV/BVシュードタイプ)を新規に作製し、ウイルスそのものを用いずにBウイルス感染を検出する系を開発した。サル血清を用いたVSV/BVシュードタイプによるハイスループットな中和試験が可能であった。VSV/BVシュードタイプは、Bウイルスの感染性を解析するためのツールとして有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VSVシュードタイプによる疑似ウイルスは、ウイルス外套糖タンパク質を細胞に発現させ、そこにVSVシュード種ウイルスを感染させることにより作製される。ヘルペスBウイルスなどアルファヘルペスウイルスは外套糖タンパク質が10種類以上あり、VSVシュードタイプの作製は困難であると考えられていた。本研究では、Bウイルスの外套糖タンパク質のうちgB, gD, gH, gL を持ったVSVシュードタイプの作製に成功した。VSV/BVシュードタイプはBウイルスの感染性を解析するためのツールとして期待できる。
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