研究課題/領域番号 |
20K06411
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 九州大学 (2022) 鳥取大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
保坂 善真 九州大学, 農学研究院, 教授 (00337023)
|
研究分担者 |
田村 純一 鳥取大学, 農学部, 教授 (30221401)
割田 克彦 鳥取大学, 農学部, 教授 (40452669)
北村 直樹 鳥取大学, 農学部, 准教授 (80301951)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 脂肪細胞分化 / コンドロイチン硫酸 / 糖鎖量 / 糖鎖の構成割合 / 糖鎖長 / 3T3-L1 / 細胞外マトリックス / 脂肪細胞 / 細胞分化 / 脂肪 / グリコサミノグリカン / 硫酸化パターン / 脂肪分化 / CSサブタイプ(型) / 糖鎖 / 分化 / chst |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪細胞分化抑制活性が最も高いCS種を同定し、その後、分化過程でのCSおよびその合成を担うChstの挙動を、細胞および生体レベルで解明する。さらには、Chstの発現量を、細胞および生体レベルで調節することで、生体の脂肪量の制御を試みる。これらから、脂肪細胞分化でのChstの機能を、細胞および生体レベルで明らかにする。
|
研究成果の概要 |
脂肪細胞分化とコンドロイチン硫酸(CS)の関係に着目し、主に以下を実施した。1) CSを添加したメディウム中で、脂肪前駆細胞3T3-L1の脂肪細胞への分化を誘導し、脂肪分化抑制活性が高いCS種を確認した。C型を多く含むCSに、強い脂肪細胞分化抑制活性があることが分かった。2) 脂肪細胞への分化前後のCS糖鎖の変化を詳細に解析し、糖鎖の量、構成するCS種および割合が変化した。さらには、平均糖鎖長も分化後は短化しており、脂肪細胞の分化進行に伴い細胞を取り巻くCSの質的・量的変化が起きていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞外マトリックスとして存在するCSが、その質や量(構成する糖鎖の種類、割合、糖鎖長など)を絶妙に変化させて、脂肪細胞の分化を制御していることを本課題で、初めて詳細に確認し、報告した。得られた成果の応用、すなわち、CSの量や質を部位・時期特異的に変化させる技術を開発することで、将来、脂肪細胞の分化抑制、すなわち脂肪量の人為的制御が可能になると考えられる。
|