研究課題/領域番号 |
20K06417
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
吉川 泰永 北里大学, 獣医学部, 准教授 (00552043)
|
研究分担者 |
佐々木 宣哉 北里大学, 獣医学部, 教授 (20302614)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ANXA2 / BRCA2 / 転写 / プロモーター活性 / 乳腺腫瘍 / DNA損傷修復 / 発現抑制 / 発現調節 / サイレンサー / 発現制御 / 腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
雌イヌにおいて乳腺腫瘍の発症率は著しく高い。その発症要因の一つとして、申請者らは発現量の低下がイヌ乳腺腫瘍やヒト乳癌の発症と関係するBRCA2(Breast cancer 2, early onset)に注目して解析を行う。申請者らはこれまでにBRCA2の転写を負に制御する新規遺伝子産物としてANXA2を同定したので、本研究ではANXA2がどの様にBRCA2の発現を調節するのか解明する。
|
研究成果の概要 |
イヌ乳腺腫瘍発症に癌抑制遺伝子BRCA2の変異や発現量の低下が関係していることを示してきた。この過程でANXA2がBRCA2転写抑制機構に関与している可能性を見出し、本研究ではこの解明を目的とした。ANXA2のノックアウトHeLa細胞はBRCA2が関わるDNA損傷に対する感受性が上昇した。しかし、BRCA2タンパク質発現量にはANXA2は関与しなかった。そこで、ANXA2自身がDNA損傷修復に貢献すると予想し、ANXA2の機能解析を行ったが、どの様にDNA損傷修復に貢献しているかは分からなかった。今後、さらに詳しい解析を行うことでANXA2のDNA損傷修復における機能が解明できると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、ANXA2がどの様にDNA損傷修復に関与するかを解明する事はできなかったが、ANXA2をノックアウトするとBRCA2が関わるDNA損傷剤に対して高感受性になる事が分かった。この結果は、多機能タンパク質であるANXA2の新たな機能を見出す手がかりになると考えられる。また、ANXA2が抗癌治療のターゲットになる可能性を示唆している。
|