研究課題/領域番号 |
20K06422
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
江口 正浩 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, グループ長補佐 (00312215)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | サルモネラ / エライザ / 抗体 / ニワトリ / エライザ法 / サルモネラ感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
国内の家畜・家きんのサルモネラ症対策は、予防対策・抑制対策・汚染評価であり、行政機関が農場に対して取り組みを働きかけている。サルモネラ汚染を評価する対策として抗体検査が利用されているが、既存の抗体検査では、不活化ワクチンを接種した個体と感染個体との区別がつかなくなるといった科学的な難点が生じてしまう。そこで、本研究は、感染した個体のみを検出できる新規の抗体検査方法を開発し、サルモネラ感染防止対策指針(衛生管理対策)としてモニタリング方法の充実・強化を図ることを目的とする。申請期間内に、感染した個体のみを検出できる抗原の同定を行い、野外分離株および様々な血清型に対して検証する予定である。
|
研究成果の概要 |
サルモネラ汚染を評価する対策として抗体検査が利用されているが、既存の抗体検査では、不活化ワクチンを接種した個体と感染個体との区別がつかなくなるといった科学的な難点が生じてしまう。本研究は、不活化ワクチンを接種した個体と感染した個体を判別できるエライザの開発を目的とする。申請期間内にエライザに利用する抗原の探索を行なった。また、探索した抗原の検証をニワトリ感染モデルにおいて実施した。 サルモネラタンパク質SsaKおよびBamAを固相化抗原としエライザを実施したところ、マウスおよびニワトリにおいて、不活化ワクチンを接種した個体と感染個体を区別できることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルモネラ症が発症した場合の対応は、発症頭数、農場の規模などを考慮しながら、治療あるいは淘汰を実施する。臨床症状が治まった後も、家畜、環境中から菌が検出されなくなるまで、家畜の血清抗体検査、菌の保菌状況などを検査する必要がある。治療は、抗菌剤、生菌剤を使用するほか、場合によってはワクチンを投与する。ワクチン投与は、感染拡大を防ぐ最善の防止策であるが、その後の抗体測定による検査において、感染している個体とワクチン投与した個体の区別が難しくなる。本研究で明らかにした、固相化抗原は感染している個体とワクチン投与した個体の区別が可能であり、新たなエライザ法として利用できる。
|