研究課題/領域番号 |
20K06434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宇野 泰広 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (90372276)
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研究分担者 |
山崎 浩史 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (30191274)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 薬物代謝酵素 / 獣医動物種 / ゲノム / 遺伝子 / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトでは、チトクロムP450(CYP)やUDPグルクロン酸転移酵素(UGT)など様々な重要な薬物代謝酵素が特徴的な酵素機能を発揮し、医薬品の薬効や毒性における性差、年齢差、個体差や人種差の要因となっている。しかし、獣医学の多くの動物種では、薬物代謝の研究は進んでおらず、責任酵素の同定すら不十分である。本研究では、獣医学の主な動物種で、薬物代謝の主要臓器である肝臓において様々な薬物代謝酵素の遺伝子発現を一網打尽に解析し、特徴的な酵素について機能解析を行う。特に、産業動物、伴侶動物、モデル動物として重要なブタとイヌでは、一部の酵素について遺伝子発現の個体差や系統差、遺伝子多型も調べる。
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研究成果の概要 |
ヒトには数多くの薬物代謝酵素が存在し、酵素機能や発現の違いが薬効・毒性の性差、年齢差、個体差や人種差をもたらす要因となるが、多くの動物種では主要な酵素すら同定されておらず薬物代謝の理解が困難であった。そこで本研究ではイヌやブタ、ネコ等の動物種についてチトクロムP450(CYP)等の主要薬物代謝酵素を同定し、組織発現や機能の解析を行った。その結果、多くのCYP分子種が対応するヒトCYPによく似た遺伝子・ゲノム構造、組織発現パターン、代謝機能を示したが、一部で組織発現や代謝機能の違いも認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトと異なり多くの動物種では主要な酵素が同定されておらず薬物代謝の理解が進まなかったが、本研究でイヌやブタ、ネコ等の動物種についてチトクロムP450(CYP)を始めとする重要な薬物代謝酵素を同定し解析したことにより、これらの動物種で薬物代謝の理解が大いに進んだ。この解析により得られた知見は、これらの動物種で医薬品開発や薬物治療を行う上で重要な研究基盤となるものと期待される。
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