研究課題/領域番号 |
20K06437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山崎 純 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50230397)
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研究分担者 |
岡村 和彦 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (00224056)
内田 邦敏 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (20581135)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | TRPチャネル / ヒアルロン酸 / がんスフェロイド / アポトーシス / 細胞浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞がアポトーシスを回避する戦略の1つにスフェロイド形成があり、イヌ乳腺腫瘍ではヒアルロン酸(HA)が細胞集団の形成に寄与することが明らかになっている。そこで、HA とTRPチャネルの関連性を示す知見を踏まえて、(1) がんスフェロイド形成とアポトーシス回避に寄与するHAとTRPチャネルの関与を明らかにし、(2) TRP関連薬物によるがんスフェロイド形成抑制、浸潤能抑制とアポトーシス促進を検討する。3次元真皮モデルを活用して、細胞集団としてアポトーシスから回避する機構としてのHAとTRPチャネルの相互作用を明らかにして、浸潤能を抑制する薬物療法を探索する。
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研究成果の概要 |
正常細胞は細胞外基質との接着を失ったときに細胞死を起こす。がん細胞による抵抗性にはヒアルロン酸(HA)の役割が示唆されている。他方で、HAがTRPV1チャネル活性を抑制することが報告されたことから、乳がん細胞の悪性形質の獲得において TRPチャネル活性に対する内因性HAの関与が考えられた。本研究ではがんスフェロイドからの浸潤を模倣するモデル系を作成した。HA添加がTRPV1による遊走能低下を抑制することと、内因性HAが恒常的にTRPV1の作用を抑えている可能性が示唆された。以上の結果により、がん細胞の遊走・浸潤抑制においてTRPV1とHA経路の相互作用が薬物標的になる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞の遊走能や浸潤能を高める因子としてのヒアルロン酸(HA)やCa2+ 透過性を持つ TRP チャネルの役割が示唆されている中で、がん細胞塊からの遊走や浸潤におけるTRP チャネルとHA経路のクロストークを明らかにすることは新しい抗がんメカニズムを提示することに繋がる。がんスフェロイドの形成とそこからの規則的な細胞浸潤に焦点を当てた方法は、HAなどの細胞外基質を保持しながら細胞集団としての浸潤能を評価するモデルを提供するものと考えられる。
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