研究課題/領域番号 |
20K06442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2022) 東北大学 (2020) |
研究代表者 |
平舘 裕希 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任助教(常勤) (20649157)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CRISPR/Cas9 / ノックアウトマウス / マンシェット構造 / 非閉塞性無精子症 / 精子完成 / 雄性不妊 / 精子細胞 / 分化 / ゲノム編集 / CRISPR / ノックアウトモデル / ダイニン軽鎖 / 精子 / 不妊 |
研究開始時の研究の概要 |
精子の運動に必要な鞭毛の振幅はダイニン重鎖のATP分解によって生じる微小管同士の滑りに起因する。ダイニンは分子量により分類される、重鎖、中間鎖、軽鎖によって構成されるが、中間鎖、軽鎖に関しては重鎖の機能を制御するとされているものの、哺乳類においてはその知見は少ない。本研究では新たに見出した軽鎖遺伝子欠損マウスが不妊を呈することに着目し、その要因を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
精巣には発現は認められるものの、機能が不明のままである遺伝子が数多く残されている。ノックアウトマウスの作製と交配試験によるスクリーニングにより、新規の雄性妊孕性に不可欠な遺伝子としてAxdnd1を同定し、更なる表現型解析を行った。欠損マウスではアポトーシスに伴う精巣組織の縮小と著しい精子形成不全が組織学的観察により判明した。さらに円形精子細胞から精子形態の完成に至る過程において、一過的に形成されるマンシェット構造に異常が認められた。以上からAxdnd1は精子の形態形成において必須の遺伝子であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規の雄性妊孕性に不可欠な遺伝子としてAxdnd1を特定し、その原因が精子形態形成不全に伴うことであることを明らかにした。知見は男性不妊症の発生メカニズムの解明に外挿することが可能で、新たな治療法開発につながる可能性がある。
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