研究課題/領域番号 |
20K06452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
鈴木 俊一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (90391581)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 形質細胞様樹状細胞 / ブタ / 不死化 / 免疫細胞 / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の養豚業においては、豚熱・アフリカ豚熱をはじめとする種々のウイルス感染が大きなリスク要因となっている。そこで本研究では、ウイルス感染防御の最前線に位置するとされている、形質細胞様樹状細胞(Plasmacytoid Dendritic Cells: pDC)に着目し、その安定した培養系の確立を目的とする。具体的には、生体内での存在頻度が低いブタpDCを大量かつ容易に培養可能とする技術を開発し、ゲノム編集等による遺伝子改変の影響や存在部位の違いによる影響の評価など詳細な解析を実施可能とする。これにより、ウイルス抵抗性の向上や効果の高いワクチン/アジュバンド開発に向けた研究の加速化が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は、自然免疫と獲得免疫の橋渡しを担うとされる、ブタ形質細胞様樹状細胞(pDC)のin vitro培養系の確立を目的とした。末梢血より濃縮したpDCに不死化遺伝子セットを導入することにより、フィーダー細胞上で安定して増殖する細胞株を複数得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の家畜生産の現場においては、豚熱や豚流行性下痢など各種疾病への対応が大きな負担となっている。さらに、耐性菌出現への懸念から抗生物質の使用が制限される流れも加わり、家畜の持つ生来の免疫力を賦活化することによって疾病に対抗する必要性が高まっている。そうした取り組みの一環として、ウイルス感染に際し、自然免疫と獲得免疫の橋渡しをし、免疫機能の司令塔とも評される形質細胞様樹状細胞(pDC)の機能を亢進する飼料添加物等の開発は非常に有望な分野である。本研究において開発した細胞はそうした研究への利活用が大いに期待されものである。
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