研究課題/領域番号 |
20K06468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
日野 敏昭 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (10550676)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 卵管 / 配偶子 / 受精卵 / 輸送 / 精子 / 卵子 / 初期胚 / 蠕動運動 / 卵管液 / in situ / ライブイメージング / 子宮 / 蠕動 |
研究開始時の研究の概要 |
卵管は卵巣と子宮を繋ぐ細長い管で、精子と卵子が出会い受精の始まる大切な器官である。この時、精子は卵管内をどのように移動して卵子の待つ受精の場に到達し、受精卵は卵管内をどのように移動して子宮に至るのか?また、これらの卵管内輸送は何により制御されるのか?本研究では、生体の卵管を直接観察する手法を使って、精子や受精卵の卵管内における輸送様式やその制御因子を明らかにする。本研究の遂行により、新たなヒトの不妊治療法や家畜人工授精技術の開発につながる基礎データの提供を目指す。
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研究成果の概要 |
マウス生体の卵管を使い、配偶子や初期胚の卵管内輸送メカニズムについて検討した。卵子は、卵管内を流れる卵巣方向の液流に逆らいながら、繊毛運動の働きによって受精の場である膨大部に移動していた。初期胚は、卵管の蠕動運動によって生まれる液流や、蠕動運動そのものの働きによって、子宮に向かって少しずつ移動していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトや家畜において、不受精による受胎率低下や原因不明の不妊が報告されている。これらの異常を理解し、その原因を解明するためには、配偶子がどのように卵管内を移動して受精し、初期胚がどのようにして子宮にいたるのかについての正確な理解が求められる。本研究成果は、体内受精から妊娠に至るまでのメカニズム解明のみならず、ヒトの不妊症や家畜の受胎率低下の原因解明に繋がると期待される。
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