研究課題/領域番号 |
20K06486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
圓岡 真宏 京都大学, 高等研究院, 特定助教 (70736412)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | スクランブラーゼ / リン脂質 / Xkr4 / "eat-me" signal / CRISPR / XRCC4 / CRIPSR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Xkr4の活性化因子をCRISPR/Cas9ライブラリーを改変した新規の機能的スクリーニングにより同定したので、それによるXkr4の活性制御機構を解明する。また、Xkr4とその制御因子の遺伝子改変マウスの解析を行い、Xkr4の生理的役割を明らかにする。本研究の成果は、PSの露出に起因する遺伝的疾患などの解明や創薬における新規標的の発見に貢献する。
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研究成果の概要 |
細胞が死に至る過程では、細胞膜の内側に存在するリン脂質であるホスファチジルセリン (PS)が”eat-me”シグナルとして細胞表面に露出されることで、貪食細胞に認識・除去される。研究代表者らは以前にPSの露出に関与する神経特異的スクランブラーゼXkr4を同定したが、その活性化機構は明らかではなかった。本研究ではXkr4の活性化因子を同定するためのスクリーニング法を樹立し、その活性化因子としてXRCC4を同定した。また、その具体的な活性化機構を明らかにするとともに、Xkr4ノックアウトマウスを用いてXkr4の生理的役割を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では神経特異的なスクランブラーゼであるXkr4に着目し、その制御因子としてXRCC4を同定した。脳の発達過程では不要な神経の除去や、神経の不要な一部が除去されることが適切な神経回路の形成に重要であると考えられている。Xkr4はこのような不要部位でeat-meシグナルとしてPSを露出する可能性が考えられる。このことから、本研究の成果は脳の発達を理解するうえで重要な知見となる。また、神経シナプスの過剰形成は発達障害を引き起こすと考えられていることから、本研究の成果はこのような発達障害を理解するうえでも重要な知見となると考えられる。
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