研究課題/領域番号 |
20K06540
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
帯田 孝之 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (30578696)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | X線結晶構造解析 / SASPase / 酵素反応 / Filaggrin / HPLC / filaggrin / 酵素活性 / 酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、X線結晶構造解析や物理化学的な手法を用いて、SASPaseの基質認識機構を解明し、そこからアトピー性皮膚炎の発症機構の一端を明らかにすることを計画している。高安定性・高活性SASPaseの作製など、アトピー性皮膚炎の新たな治療法の開発に資するSASPaseの分子構造基盤の確立を目指しており、得られた結果から、将来広く社会に貢献することを考えている。
|
研究成果の概要 |
アトピー性皮膚炎の発症要因としてフィラグリン分子の機能異常が知られている。アスパラギン酸型酵素SASPaseはプロフィラグリンを限定分解することから、その酵素活性機構について興味が持たれている。本研究では、SASPaseのX線結晶構造を決定し、続いてHPLCを用いて酵素活性を調べることに成功した。そして、SASPAseの酵素活性機構についての興味深い知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎の患者数は、国内で数十万人といわれており、その生活の質の向上のために発症メカニズムの解明や治療法の開発が求められている。これまでフィラグリン分子の機能異常が発症要因として知られていたが、本研究では、SASPaseがフィラグリン分子の分解において重要な役割を果たしているという結果を得ることに成功した。このことは、社会的な意味でアトピー性皮膚炎の治療法の開発に繋がる可能性があると考えている。また、酵素SASPaseが基質を認識する機構を原子レベルで明らかにしたことから、学術的にも大変興味深い結果であると考えている。
|