研究課題/領域番号 |
20K06569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
新海 陽一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (00758378)
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研究分担者 |
戸井 基道 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ付 (50344213)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 線虫C. elegans / 神経変性疾患 / 液-液相分離 / FGリピートタンパク質 / 液液相分離 / 凝集体 / 疎水性相互作用 / 核内凝集タンパク質 / 神経細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞は不必要なタンパク質凝集体を除去することによって正常な細胞機能を維持している。我々は、線虫C. elegansの神経細胞核内にタンパク質凝集体を蓄積させたところ、あたかも出芽するように核膜が大きく変形し、タンパク質凝集体が核外へと排出されることを見出した。さらに、我々はこれまでに凝集体に特異的に結合する分子を単離した。本研究課題では、ウイルスの核外輸送に関与する分子を手がかりとして、核内タンパク質凝集体の排出機構を解明する。
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研究成果の概要 |
細胞は不必要なタンパク質凝集体を除去することによって正常な細胞機能を維持している。線虫C. elegansの神経細胞核内にタンパク質凝集体を蓄積させたところ、核膜が大きく変形し、タンパク質凝集体が核外へと排出されることを見出した。そこで、近接依存性標識法により核内凝集体と相互作用する分子群を網羅的に同定し、核膜孔複合体の構成分子とよく似たFGリピートタンパク質が多く含まれることを明らかにした。FGリピートタンパク質の液液相分離の役割は、核内外輸送の選択的バリアとして知られるが、それ以外の機能はわかっていなかった。タンパク質凝集体の除去過程において、FGリピートタンパク質の機能を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患の原因メカニズムの一つとして液-液相分離の破綻が注目されている。本研究では、FGリピートタンパク質の液-液相分離の細胞機能やその破綻の影響を明らかにしてきた。今後、本研究がさらに進展することによって、神経変性疾患の発症メカニズムやバイオミメティクスによる治療法の発見などが期待できる。
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