研究課題
基盤研究(C)
リソソーム膜上のタンパク質複合体であるRagulatorは、mTORC1の機能調節に加え様々な因子との相互作用することで、細胞の代謝調節を行うリソソームシグナルの重要な起点となっている。この研究ではその機能の一端として、マウス腸上皮杯細胞の分化におけるRagulatorの生理的役割を解明し、またmTORC1活性調節におけるアミノ酸調節経路との相互作用の場としての役割を明らかにするための解析を行う。
mTORC1の活性調節に必要なRagulatorについて、腸上皮における生理機能の解析をノックアウトマウスを用いて行った。その結果、Ragulatorが腸上皮の正常な発達に必要であり、特にゴブレット細胞の機能に必須であることを示した。またノックアウト細胞等を用いた解析からRagulator構造がmTORC1のアミノ酸による調節に必須であることを明らかにした。
この研究はmTORC1活性調節の中でもRagulatorに関する部分に焦点を当てたものである。mTORC1研究は国内外に多数あるが、Ragulatorに関しては我々が同定し機能を明らかにしてきた。当研究もその一翼を担うものであり、mTORC1の調節と機能に関する新たな知見を提供できたものと考える。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)
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