研究課題/領域番号 |
20K06624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
杉浦 歩 順天堂大学, 大学院医学研究科, 講師 (70784974)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / 視床下部 / 神経幹細胞 / ペルオキシソーム動態 / ミトコンドリア / オルガネラ |
研究開始時の研究の概要 |
ペルオキシソームは、真核生物のほぼ全ての細胞に存在する、脂質二重膜に囲まれた細胞内代謝に重要なオルガネラである。その数や形態は細胞内・外の環境に応じダイナミックに変化するが、正常な個体におけるストレスや加齢におけるその役割は未知な部分が多く残されている。視床下部は複数の神経核からなり、個体の代謝調節の中枢として機能している。これらのシグナル伝達機構が解明されつつある一方、細胞内代謝の場であるオルガネラの応答やその作用機構については十分な理解が得られていない。本研究ではペルオキシソーム動態の視床下部機能維持における役割と作用機構を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
視床下部の代謝中枢としての機能維持には神経幹細胞やその神経新生能の維持が重要である。本研究課題は個体代謝調節の中枢である視床下部弓状核に注目し、ペルオキシソーム動態の視床下部機能維持における役割と作用機構を解明することを目的とした。神経幹細胞と考えられているタニサイトを中心に視床下部におけるペルオキシソームを解析した。マウス脳凍結切片を用いたin vivo、初代培養細胞を用いたin vitro双方の結果より、ペルオキシソームが突起や軸索も含めて、広く分布していることが観察された。また、正常な分布には正常な機能が必要であることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、視床下部と代謝性や加齢性疾患の関係が徐々に明らかになりつつある。しかし、糖や脂質の実際の代謝の場であるオルガネラ、特にペルオキシソームの視床下部における応答については十分な理解は得られていない。本研究ではペルオキシソームの基本的な分布や局在や機能との関連を解析した。この成果を基盤とし、個体の恒常性維持機構におけるオルガネラ応答の理解や、加齢や肥満性の代謝性障害機構の解明や治療応用、基礎生物学や医学研究の発展に貢献することが期待される。
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