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発がん過程におけるCOP1を介するACC脂質代謝経路のリプログラミング

研究課題

研究課題/領域番号 20K06626
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

加藤 規子  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任准教授 (10252785)

研究分担者 加藤 順也  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (00273839)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード細胞増殖分化 / 発がん / エネルギー代謝 / 脂質代謝
研究開始時の研究の概要

細胞の発がん過程において、がん細胞は自らの増殖に都合良く代謝経路を再構築する。申請者らは、E3 ユビキチンリガーゼ COP1 とそのアダプター蛋白質 Tribbles・結合因子群の研究から、COP1 複合体は、骨髄系造血細胞分化に必須の転写因子C/EBPalpha・がん抑制因子p53を分解標的とし急性骨髄性白血病発症の原因となることを報告したが、さらに脂肪酸合成酵素群をも標的とすることを見いだした。本研究では、COP1-Trib1 複合体による白血病発症過程における脂質エネルギー代謝経路リプログラミングの解析を中心に、がん細胞が如何にして増殖に必須の特異的代謝機構を獲得するのかを解明する。

研究成果の概要

E3ユビキチンリガーゼCOP1 は、発がん・エネルギー代謝経路に関わる因子群を分解標的とする。その中でも脂質代謝酵素であるACCに注目し、発がん過程において、如何にして増殖に必須の特異的エネルギー代謝機構を獲得するのかを白血病モデルを用いて明らかにした。
COP1-Trib1複合体によるACC1分解は、細胞内エネルギー量の余剰とROS活性の低下を招く。結果として、骨髄細胞の増殖促進と分化阻害を惹起し、急性骨髄性白血病発症の原因となることを見いだした。分解制御抵抗性ACC1変異体の導入は、細胞増殖を抑制し好中球への分化を促進することにより白血病発症を抑制する。この機構を抗がん剤の開発に繋げたい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんと代謝の研究は新たな治療戦略の開発の必要性から活発に行われている。COP1は発がん・代謝の両経路に関わり、分解標的となる造血系転写因子・脂質代謝酵素群を安定化すると、がん化は抑制される。このことは、COP1研究は発がんと代謝の相互作用の研究モデルとして優れており、発がん過程における代謝ネットワークのリプログラミング機構のより深い理解をもたらし、新規がん治療薬の開発に貢献できる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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