• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オートファジー必須因子Atg8変異体を用いたオートファゴソーム形成系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06637
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

山崎 章徳  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (80623884)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードオートファジー / オートファゴソーム / Atg8 / 選択的オートファジー / バルクオートファジー / 蛋白質分解
研究開始時の研究の概要

本研究は、Atg8とオートファゴソーム形成因子との結合がオートファゴソーム形成に及ぼす影響を理解し、Atg8結合蛋白質と結合できないAtg8変異体を用いたオートファゴソーム形成系の開発を試みる。このオートファゴソームを単離し内容物を解析することで、受容体を介さないカーゴの取り込みがAtg8に依存しているのかどうか、あるいは他のオートファゴソームへの取り込みを規定する因子の同定を目指す。

研究実績の概要

本研究では、Atg8とオートファゴソーム形成因子との結合がオートファゴソーム形成に及ぼす影響を理解し、Atg8結合蛋白質と結合できないAtg8変異体を用いたオートファゴソーム形成系の開発を試みる。このオートファゴソームを単離し内容物を解析することで、受容体を介さないカーゴの取り込みがAtg8に依存しているのかどうか、あるいは他のオートファゴソームへの取り込みを規定する因子の同定を目指している。
前年度に引き続き、Atg8変異体としてF104A変異体とF104A/Y106A変異体を用いて解析を行った。液胞リパーゼであるAtg15の欠損をこれら細胞に加えることで、オートファゴソームと液胞の融合後に、液胞内に形成されるオートファジックボディが分解を免れて蓄積するかを観察した。すると、野生型細胞と同様にAtg8変異体でも融合したオートファゴソームの蓄積が観察され、液胞の精製も可能であることが明らかとなった。そこでこのAtg15欠損細胞を用いてオートファジックボディが蓄積した液胞を精製し、液胞内容物を質量分析法により解析することにより、Atg8の野生型および変異体がそれぞれ形成するオートファゴソーム特異的なカーゴの同定に成功した。今後はこれらカーゴについて解析することで、バルクオートファジー特異的なカーゴと選択的オートファジー特異的なカーゴの分類が可能となり、オートファゴソームへのカーゴの取り込みにおけるAtg8の寄与についての知見が深まることが期待される。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation by casein kinase 2 enhances the interaction between ER‐phagy receptor TEX264 and ATG8 proteins2022

    • 著者名/発表者名
      Chino Haruka、Yamasaki Akinori、Ode Koji L、Ueda Hiroki R、Noda Nobuo N、Mizushima Noboru
    • 雑誌名

      EMBO reports

      巻: - 号: 6

    • DOI

      10.15252/embr.202254801

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Development of new tools to study lipidated mammalian ATG82021

    • 著者名/発表者名
      Park Sang-Won、Jeon Pureum、Yamasaki Akinori、Lee Hye Eun、Mun Ji Young、Jun Yong-Woo、Park Ju-Hui、Lee Seung-Hwan、Lee Soo-Kyeong、Song Hyun Kyu、Lee You-Kyung、Lazarou Michael、Cho Dong-Hyung、Komatsu Masaaki、Noda Nobuo、Jang Deok-Jin、Lee Jin-A
    • 雑誌名

      Research Square (preprint)

      巻: -

    • DOI

      10.21203/rs.3.rs-221701/v1

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Super-assembly of ER-phagy receptor Atg40 induces local ER remodeling at contacts with forming autophagosomal membranes2020

    • 著者名/発表者名
      Mochida Keisuke、Yamasaki Akinori、Matoba Kazuaki、Kirisako Hiromi、Noda Nobuo N.、Nakatogawa Hitoshi
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 11, 3306 号: 1 ページ: 3306-3306

    • DOI

      10.1038/s41467-020-17163-y

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Mitotic phosphorylation of the ULK complex regulates cell cycle progression2020

    • 著者名/発表者名
      Yamasaki Akinori、Jin Yui、Ohsumi Yoshinori
    • 雑誌名

      PLOS Biology

      巻: 18 号: 6 ページ: e3000718-e3000718

    • DOI

      10.1371/journal.pbio.3000718

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] カーゴの流動性が選択的オートファジーでの分解を左右する2021

    • 著者名/発表者名
      山崎章徳
    • 学会等名
      日本細胞生物学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [備考] オートファジーによる小胞体分解の分子メカニズムを解明

    • URL

      https://www.titech.ac.jp/news/2020/047416.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi