研究課題/領域番号 |
20K06678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マウス / Sox9 / 性分化 / 性決定 / エンハンサー / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マウスをモデルに、2つの発現制御領域の機能配列の同定により、ヒトの性決定、性分化の分子機構を解明する。1つ目は、XYの性分化疾患症例で共通して見つかるSOX9上流の欠失領域で、この配列をマウスに存在する配列と入れ換えたマウスを用い、順次欠失させたマウスを作製し、機能配列を1塩基まで同定する。2つ目はXXの性分化疾患症例で共通して見つかるSOX9上流の重複領域で、この重複に相当する配列を有するマウスを用いて、順次重複を欠失させたマウスを作製することで機能配列を同定する。
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研究成果の概要 |
性決定初期で機能するSOX9の発現には、ヒト性分化疾患症例解析からXYSR領域、XXSR領域のエンハンサーが重要であることが分かっている。本研究では、XYSR領域に存在するマウスエンハンサーをヒトエンハンサーに置換したマウスの解析を行った。その結果、単に置換しただけではエンハンサーは機能せず、エンハンサーとSRY蛋白、Sox9プロモーターの種差が影響する可能性を考えた。それらもヒト配列に置換したマウスの作製を目指したが、完成には至らなかった。XXSR領域に変異を導入したマウスは、不完全浸透でXYで雌になる個体が存在した。この変異を確定するため、シークエンス解析したが、完成には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトとマウスのXYSR領域のエンハンサーはマウス個体内では互換性がないことから、エンハンサーが機能する際には種差の影響のある何かが関与することが示された。XXSR領域については、マウスが変異を有していても雄になる個体と雌になる個体がいたことから、遺伝的背景が影響するモディファイヤーの関与が示された。今後モディファイヤーの同定により、XXSRの機能の解明が可能になると考えられる。
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