研究課題/領域番号 |
20K06714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
坂井 貴文 埼玉大学, その他部局等, 学長 (40235114)
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研究分担者 |
坂田 一郎 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80610831)
竹見 祥大 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70871440)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 消化管運動 / サーカディアンリズム / ホルモン / 時計遺伝子 / スンクス / サーカディアン / 大腸運動 / 消化管ホルモン |
研究開始時の研究の概要 |
従来のヒトやイヌを用いた消化管運動の研究は、その大きさ故に詳細な分子生物学的な研究が困難であった。一方、有用な小型実験動物であるラットやマウスは、消化管運動がヒトやイヌとは大きく異なり、消化管運動のモデル動物として利用できない。近年、小型哺乳動物であるスンクスをモデル動物として用いることでホルモンと神経系による消化管運動制御メカニズムの詳細の多くが明らかとなってきている。さらに、現在遺伝子改変スンクスを作製中であることから、時計遺伝子ノックアウトスンクスなどを用いた消化管運動機構の研究によって、これまで実験が困難であったサーカディアンリズムとウルトラディアンリズムの関連性の解明を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、概日リズムと消化管運動の関係を明らかにすることを目的に研究を行った。胃運動調節機構に重要なホルモンであるグレリン発現は、日内変動を示すこと、また時計遺伝子REV-ERBによって制御されていることを明らかにした。また、大腸運動は制限給餌によって収縮パターンが変化すること、及び時計遺伝子発現も変動することを明らかにした。また、迷走神経と交感神経が大腸運動の日内リズムに関与していることを明らかにした。本研究の結果は、消化管運動の日内リズムの理解に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、消化管運動を制御するホルモン及び自律神経と、時計遺伝子や摂食との関連について新しい知見を得た。これまで、時差ボケやナイトワーカーのヒトでの消化管運動機能不調の原因は明らかではなかったが、本研究によって基盤的知見を得ることができたことは、当該分野において学術的意義が高いと考えられる。また、今後トランスレーショナル研究に展開していくことで、ヒトの消化管機能疾患患者に対する治療法や薬剤の開発につながることが期待される。
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