研究課題/領域番号 |
20K06780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
柁原 宏 北海道大学, 理学研究院, 教授 (30360895)
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研究分担者 |
嶋田 大輔 日本大学, 経済学部, 専任講師 (30768445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 扁形動物 / 紐形動物 / 間隙動物 / 間隙性 / 間隙性動物 / 線形動物 / 原順列類 / 分類学 |
研究開始時の研究の概要 |
・間隙(かんげき)性動物は分散能力が低いと考えられているが、何らかの手段で長距離移動した系統的痕跡が見つかっており、それを説明する新たな学説の登場が待たれている。 ・間隙性動物の分布に関する知見の不足を解消するため、日本沿岸の砂浜にはどんな間隙性動物が何種生息しているのかを、環境DNAメタバーコーディングの手法によって推定できるような技術体系を構築する。 ・間隙性動物の分布様式を説明する思考の枠組みの変更(パラダイム・シフト)をもたらすような歴史生物地理学的研究を行うための基盤として、確実に同定された標本に由来する大量の塩基配列情報を複数の分類群にわたって生成・整備する。
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研究成果の概要 |
本研究期間内に、2種の扁形動物と6種の紐形動物を新種として公表した。扁形動物門を構成する自由生活性の主要な11の下位分類群のうち、これまで5つの分類群を代表する種においてミトコンドリアゲノムが決定されてきた。本研究において残る6つのうちの1つである原順列類において初めてミトコンドリアゲノムを決定出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いわゆるバーコード配列を伴って2種の扁形動物と6種の紐形動物を新種として公表したことにより、日本及びその周辺に生息する間隙動物の種多様性に関する知見が増進し、塩基配列情報に基づいた多様性評価法の進展に寄与することが出来た。世界で初めて原順列類のミトコンドリアゲノム塩基配列を決定したことで、扁形動物門のミトコンドリアゲノム進化に関する知見の増大に寄与することが出来た。
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