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乳児における唾液中のホルモン分泌を用いた睡眠評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06841
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45060:応用人類学関連
研究機関滋賀大学

研究代表者

大平 雅子  滋賀大学, 教育学系, 教授 (40616190)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード乳児 / 睡眠 / 唾液 / ホルモン
研究開始時の研究の概要

赤ちゃんは自分の状態を他者に伝えることが出来ない。最も信頼性の高い評価手法は睡眠ポリグラフ検査(PSG)である。しかしながら、PSGは専門施設に入院して脳波を記録するものであり、心身の負担が大きすぎる。一方、これまで申請者は唾液を用いて人間のストレスを評価する研究を行ってきた。人間はストレスに晒されると、体内の特定のホルモンが増加する。このホルモンの変動は唾液からも分析できる。この方法論を援用すれば、赤ちゃんの眠りの良し悪しを客観的に評価できるかもしれない。この仮説を実験的に検証する。本研究の仮説が正しければ、これまでPSGに委ねられてきた赤ちゃんの眠りの評価が自宅でも出来るようなる。

研究実績の概要

乳児の眠りの良し悪しを評価することは難しい。睡眠の評価は「質問紙」や「睡眠ポリグラフ検査(PSG)」が用いられている。しかしながら、言葉を話せない乳児は自分の状態を他者に伝えることが出来ない。PSG は睡眠評価のゴールドスタンダードであるが、専門施設に入院して脳波を記録するものであり、乳児にとっては心身の負担が大きすぎる。一方、申請者は唾液を用いて、精神的なストレスを物質的に評価する研究を進めてきた。人間はストレスに晒されると、体内にコルチゾールというステロイドホルモンが分泌される。したがって、体内のコルチゾール濃度を定量することで、ストレスの程度を物質的に評価できる。このホルモンの変動は唾液からも分析できる。この方法論を援用すれば乳児の睡眠の質を客観的に評価できるかもしれない。従って、「唾液中のホルモンにより乳児の睡眠が評価できるか?」が本研究の問いである。
本研究では、上記の問いに対して、乳児を対象として、唾液中のホルモンと既に確立された睡眠評価手法である PSG から評価した『睡眠の質』との関連を実験的に検証することを目的としている。今年度は、予備実験で積み重ねたノウハウを活用し、15名の乳児を対象に以下の睡眠パラメーターと唾液ホルモンの関係を実験的に検証した。睡眠ポリグラフ検査のデータからは主に次のパラメーター:入眠潜時、睡眠段階、中途覚醒回数、睡眠効率を定義し、解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年まで新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、被験者実験を実施するのが難しい期間が長く、十分な実験を実施することが出来なかった。今年度より被験者実験を実施することが可能になったものの、目標としている被験者数の確保はまだ出来ていない。

今後の研究の推進方策

2024年度は、今年度に引き続き、睡眠ポリグラフ検査(PSG)のデータから睡眠段階判定基準に基づき、「入眠潜時」・「睡眠段階」・「中途覚醒回数」・「睡眠効率」等の睡眠パラメーターを定義し、そのパラメーターと唾液ホルモンの関係を実験的に検証する。これを残り15名の乳児を対象に実施する。また、30名分の取得したデータを統合的に分析し、その成果をまとめることを目指す。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 短時間仮眠前の音楽聴取が生理・生化学指標に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      大平雅子,丸茂亜美
    • 雑誌名

      睡眠と環境

      巻: 16(2) ページ: 1-9

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] The effects of lifestyle improvement on sleep quality and daytime mood in night owl students who previously skipped breakfast2023

    • 著者名/発表者名
      Ohira M, Ishii M
    • 学会等名
      World Sleep 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 乳幼児の養育者向けの睡眠覚醒リズムの新たな指標づくり2022

    • 著者名/発表者名
      丹下明子,林光緒,大平雅子,杉浦さち,三井浩一郎
    • 学会等名
      日本睡眠学会第47回定期学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 樹木由来の香り物質が高齢者の主観的睡眠感および睡眠変数に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      大平雅子,金子俊彦,小澤洋平.
    • 学会等名
      第60回日本生体医工学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Sleep solutions for infants based on sleep-wake rhythms using a smartphone application2020

    • 著者名/発表者名
      Tange A, Mitsui K, Sasaki T, Hayashi M, H. Ohira M.
    • 学会等名
      European Sleep Research Society Virtual Congress 2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 午睡時の香り呈示が幼児の活動変数や睡眠変数に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      山本泰誠,岡田駿平,大平雅子.
    • 学会等名
      日本生理人類学会第81回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 包括的健康教育の指導者養成の理論と実践2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤武彦,上村弘子 編著
    • 総ページ数
      188
    • 出版者
      大学教育出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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