研究課題/領域番号 |
20K06859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
熊本 奈都子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30467584)
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研究分担者 |
鵜川 眞也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20326135)
澤本 和延 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90282350)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 成体脳神経新生 / 脳虚血 / 酸感受性イオンチャネル / 成体脳海馬神経新生 / ASIC1a |
研究開始時の研究の概要 |
成体脳における神経新生は、脳虚血時に活性化する。その機序を解明することは、虚血性脳血管障害の新規治療法開発に繋がることから、極めて重要である。 ASIC1aは、水素イオンで開く陽イオンチャネルである。我々は、ASIC1aがマウス正常脳において、海馬の新生ニューロンに発現し、神経新生に必須の役割を果たすことを見出した。本研究において、ASIC1aが虚血に伴う局所的な水素イオン濃度の上昇を感知し、神経新生の制御に深く関わっている可能性を、ASIC1a遺伝子欠損マウスの脳虚血モデルを用いて形態学的・行動学的に解析し、内在性幹細胞の賦活化による非侵襲的神経回路再生法を開発するための基盤を提供する。
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研究成果の概要 |
酸感受性イオンチャネル1a(acid-sensing ion channel 1a: ASIC1a)は、水素イオンによって活性化されるカルシウム透過性の陽イオンチャネルである。我々は、本研究において、虚血時に活性化されたASIC1aが、成体脳海馬神経新生の各ステージにどのように影響するかを、新生ニューロン特異的ASIC1a欠損マウスの中大脳動脈永久梗塞モデルマウスを用いて形態学的解析により調べた。その結果、虚血によるASIC1aの活性化は海馬神経幹/前駆細胞の増殖を阻害する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血によるASIC1aの活性化は海馬神経幹/前駆細胞の増殖を阻害する可能性が示唆された。このことは、ASIC1aの過度な活性化は細胞内カルシウム流入による細胞死を惹起するというこれまでの報告に矛盾しない。ASIC1aの活性抑制を虚血性脳血管障害に対する創薬ターゲットとみなすためには、今後さらに、梗塞巣の大きさを揃えた脳虚血モデルマウスのデータを収集し、慎重に評価する必要がある。
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