研究課題/領域番号 |
20K06894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
宗宮 仁美 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (20548713)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 選択的ポリA付加反応 / 神経分化 / 選択的polyA付加反応 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、発達障害者の剖検脳において、特徴的な mRNA 3´非翻訳領域(3´UTR)長の変調が見出され、病態脳形成との関与を議論されている。しかし、脳の発生・発達における 3´UTR 長の多様性の生物学的意義は不明である。そこで、本研究では、大脳皮質の組織構築過程における細胞増殖・骨格制御因子の 3´UTR の動的変動をライブイメージで解析し、これら遺伝子の 3´UTR の制御不全大脳皮質の組織構築に及ぼす影響を調べ、それらの背景にある分子メカニズムを解明する。本研究の成果に基づき、3´UTR 長の多様性の生物学的意義やその破綻による病態脳形成の可能性を議論する。
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研究成果の概要 |
選択的ポリA付加反応を可視化するために、不安定化シグナルを付したVenusを付与し、ポリA付加部位(PAS)の評価ベクターを作製した。しかし、後ろの配列が長くなるほど蛍光強度が弱くなり、評価することができなかった。一方で、選択的ポリA付加反応の責任分子Xの変異体をマウス大脳皮質前駆体に遺伝子導入すると、細胞の挙動が変化することを明らかにした。また、Xの複合体形成変化を評価する系を作製し、神経分化に伴いXの複合体形成が変化することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
選択的ポリA付加反応は遺伝子形状を変化させ、遺伝子発現の多様性を作り出す。分化した細胞ほど長い3‘UTRを持つことが知られているが、その制御機構は明らかになっていない。本研究では、高次脳機能を司る大脳皮質構築過程に着目し、選択的ポリA付加反応の変動の挙動の一端を評価するツールを作製した。本ツールにより遺伝子発現の多様性が高次脳機能の出現を支える機構の一端を明らかにできると考えられる。
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