研究課題/領域番号 |
20K06921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
國松 淳 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50632395)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会性 / 価値 / 線条体 / 大脳基底核 / 眼球運動 / 霊長類 / 社会行動 / 意識 / 行動選択 / 神経生理学 / ドーパミン |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは経験を積むことで、徐々に早く意思決定を行うことができるようになる。これは、知覚や価値判断に関わる情報処理の一部が無意識下で行われるようになるからと考えられるが、その神経メカニズムはこれまでわかっていない。そこで本研究では、無意識下の信号処理が、意識下の処理と異なった回路で行われている可能性を心理物理実験で明らかにする。また、無意識下で意思決定を制御する神経メカニズムを明らかにするために、視覚的意識を伴わない条件での価値判断をサルに行わせ、その時の大脳基底核の神経活動を調べる。
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研究成果の概要 |
私たちは混雑した中でも無意識的に素早く親しい人の顔を見つけることが出来る。この神経メカニズムを調べるために、日常的に被験サルの世話をしている人物と、会ったことのない人物の顔画像をニホンザルに提示し、その時の線条体尾部の単一神経の神経活動を記録した。その結果、同部において物体価値と同様のメカニズムで親しみのある顔が符号化されており、その信号が身近な顔の無意識的な認知に寄与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、線条体尾部を介する大脳基底核の尾側経路が社会的な文脈においても長期的な価値を表現していることが示唆された。代表的な基底核疾患であるパーキンソン病やハンチントン病において、親しい人の顔の同定が困難となる障害が報告されており、本研究で示された神経メカニズムによってこの病態が説明できる可能性がある。このように、本研究は顔認知の情報処理を明らかにし、疾患時の病態生理の理解を促進する。
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