研究課題/領域番号 |
20K06924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
渡部 美穂 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10399321)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | GABA / GnRHニューロン / CRHニューロン / クロライド / 生殖 / 視床下部 / クロライドホメオスタシス / KCC2 / オシレーション / カルシウムオシレーション |
研究開始時の研究の概要 |
GnRHニューロンが排卵や卵胞成熟を引き起こすGnRHの大量分泌やパルス状分泌を起こすメカニズムは明らかにされていない。多数のGnRHニューロン間で周期的に活動が同期することがGnRH分泌様式の基盤となる可能性を考え、Ca2+イメージングによりGnRHニューロンの活動を記録し、活動パターンや同期活動の性成熟や性周期に伴う変化、雌雄差、栄養状態による変化を調べる。また、GABAが興奮性に作用するというGnRHニューロンの性質に着目し、興奮性GABA入力の同期活動への関与を調べる。さらに視床下部のin vivo Ca2+イメージングを行い、GnRH大量分泌やパルス状分泌時の活動パターンを検討する。
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研究成果の概要 |
栄養状態の低下が生殖制御に関わるGnRHニューロンおよびストレス応答に関わるCRHニューロンの活動に影響を及ぼすメカニズムを検討した。食餌制限負荷により、CRHニューロンの細胞内クロライドホメオスタシスが破綻し、抑制性GABA入力が弱まることで、CRHニューロンの活動性が高まり、視床下部-下垂体-副腎軸が活性化されることが明らかになり、これがGnRHニューロンの活動性に影響を与える可能性が考えられ、栄養状態の低下が生殖機能に影響を与えるメカニズムの一端を明らかにすることができた。また、GnRHニューロンの活動の同期が、GnRHニューロンの大量分泌やパルス状分泌のメカニズムであるか検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養状態の低下による体重の減少などにより、視床下部-下垂体の機能が低下し、無月経や無排卵になる中枢性排卵障害が知られているが、本研究で栄養状態の低下が細胞内クロライドホメオスタシスに影響を及ぼし、GABAによる神経活動制御に変化をもたらすことが、生殖機能低下のメカニズムの一端であることを明らかになり、細胞内ホメオスタシスを維持するトランスポーターやトランスポーターの活動を制御する分子を対象とした新たな治療法の開発につながると考える。
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