研究課題/領域番号 |
20K06938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井貫 晋輔 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (70736272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 構造展開 / 医薬品探索 / ケミカルツール / 免疫応答 / T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
多様な小分子化合物によって制御されている複雑な免疫システムを統合的に理解するためには、分子生物学的手法を用いた細胞や個体レベルからの解析に加えて、分子レベルからの解析が必要不可欠である。本研究は、有機合成化学を基盤とした構造展開により、自然免疫型T細胞の様々な免疫応答を分子レベルから理解し制御するためのケミカルツールの創製を目的としている。本研究において創出するリガンドを用いて、T細胞応答を分子レベルから解明し制御することが出来れば、これらの細胞を標的とする新たな疾患治療法の開発に繋がるものと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、様々な疾患への関与が指摘されているmucosa-associated invariant T(MAIT)細胞とCD1a拘束性T細胞に着目し、それらの制御を担うMR1やCD1aタンパク質に作用するリガンド分子の探索を実施した。MR1リガンド探索のためのハイスループットスクリーニング系を開発し、化合物スクリーニングを行った。得られたヒット化合物の構造展開と分子シミュレーションによる結合モード解析を実施した。CD1aリガンドについてもリガンド探索のための評価系を構築し、微生物由来リポペプチドの構造活性相関研究を行い、活性に重要な部分構造の同定を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MAIT細胞やCD1a拘束性T細胞は、感染防御に加えて、がんや自己免疫疾患など様々な疾患に関与するため、その機能を制御するリガンドの開発は重要な研究課題である。本研究では、MAIT細胞やCD1a拘束性T細胞を制御するリガンドの探索のために、ハイスループットスクリーニング系の開発と、有機合成化学的アプローチによる構造展開を実施した。本研究で見出した新たなリガンドは、T細胞の機能を解析するためのケミカルツール、ワクチンアジュバントや自己免疫疾患等に対する治療薬シーズとしての展開が期待される。
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