研究課題/領域番号 |
20K06940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中尾 允泰 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 講師 (60550001)
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研究分担者 |
佐野 茂樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (20226038)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ケテンイミン / ヘテロ-マイケル付加反応 / ヘテロ環 / ビニルホスホン酸エステル / アザ-マイケル付加反応 / ピロール / オキサ-マイケル付加反応 / 3-シロキシアクリル酸メチル / ホスファ-マイケル付加反応 / 3-(ジアルコキシホスホリル)アクリル酸メチル / チア-マイケル付加反応 / ディークマン反応 / チオフェン / ヘテロ環化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、集積二重結合化学種の一種であるケテンイミン誘導体を鍵反応剤とし、各種ヘテロ原子求核剤を用いたヘテロ-マイケル付加反応に続く分子内環化反応により、創薬化学的に重要な複数の官能基を有する多置換ヘテロ環の新規合成法を開発する。次に、ヘテロ-マイケル付加反応を起点とした新規分子変換法として、リン求核剤を用いた立体選択的ホスファ-マイケル付加反応に続く不斉還元反応により、酵素阻害剤等への応用が期待される新規アミノリン酸合成法を開発する。さらに、シラノールのオキサ-マイケル付加反応により、アルデヒドなどの各種求電子試薬との反応が期待される新規四置換ケテンシリルアミナール合成法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、集積二重結合化学種の一種であるケテンイミン誘導体を鍵反応剤とし、各種ヘテロ原子求核剤を用いたヘテロ-マイケル付加反応を起点とする新規分子変換法の開発について検討した。その結果、求電子部位を有するチオールとのチア-マイケル付加反応ならびに第2級アミンとのアザ-マイケル付加反応により、新規2,3,4,5-四置換チオフェンならびに新規1,2,3,5-四置換ピロールの合成に成功した。また、ケテンイミン誘導体とリン求核剤のホスファ-マイケル付加反応により、新規多置換ビニルホスホン酸エステルが高い立体選択性で得られることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創薬化学においてヘテロ環は極めて重要な化合物であり様々な合成法が開発されているが、医薬品や生物活性化合物の構造単位に含まれる複数の官能基を有する多置換ヘテロ環の合成は未だ困難な課題であり、その効率的合成法の開発が強く求められていた。本研究で開発した分子変換法において、官能基を有する新規多置換ヘテロ環の効率的合成に加えて多置換ビニルホスホン酸エステルの高立体選択的合成が示された。これらの成果は、医薬品開発や新規生物活性化合物の探索に資するものとして期待され創薬化学的意義は大きい。
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