研究課題/領域番号 |
20K06941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
福田 隼 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (30434450)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レゾルビン / レゾルビンTシリーズ / 安定等価体 / 構造決定 / 抗炎症活性 / レゾルビンT1 / 全合成 / 細菌感染症 / レゾルビンT4 / レゾルビンT / 不飽和脂肪酸 |
研究開始時の研究の概要 |
レゾルビン類は抗炎症活性を有する不飽和脂肪酸代謝物で炎症収束を促進する新しいタイプの抗炎症性脂質メディエーターであり、その中でもレゾルビンTシリーズは細菌感染症のリードとして期待されている。本研究では抗菌薬のリード化合物あるいは創薬化学研究のツールとして活用可能なレゾルビンTシリーズの安定等価体の創製を目指す。レゾルビンT4とT1の構造決定を行った後に、独自に開発したシクロプロパン環あるいはベンゼン環を導入する方法でそれらの安定等価体を合成する。レゾルビンT2とT3も同様に安定等価体を合成することとし、合成したレゾルビンTの異性体に関して感染症に対する活性評価をし、新たな生物活性の探索を行う。
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研究成果の概要 |
抗菌薬のリード化合物あるいは創薬化学研究のツールとして活用可能なレゾルビンTシリーズの安定等価体の創製を目的として、本研究を実施した。本化合物群は立体構造が不明であることから、はじめに構造決定を行うこととした。 結果として、malic acidの不斉源、野依不斉水素移動反応、不斉エチル化を使って不斉炭素を構築した後に、Wittig反応を鍵反応として(7R,13R)-RvT4、(7S,13R)-RvT4、(7R,13R,20R)-RvT1を合成することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レゾルビンTシリーズの一部が合成できたことによって、様々な立体構造をもつレゾルビンTシリーズの合成経路が確立された。したがって、この合成法により立体異性体を含むレゾルビンTシリーズの量的供給が可能となった。合成された化合物は構造決定や安定等価体の創製の礎となり、抗菌薬のリード化合物あるいは創薬化学研究のツールとしても期待されうる。
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