研究課題/領域番号 |
20K06942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
伊藤 彰近 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (10203126)
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研究分担者 |
山口 英士 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (10737993)
多田 教浩 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (20468234)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 太陽光 / 環境負荷低減 / 光反応 / フローマイクロリアクター / 内部照射 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽光を利用する、ヒトと環境に優しい直接物質変換の量産化に必要な反応システムを構築し、その性能(効率性・汎用性)の検証を行う。まず、太陽光の完全閉じ込めを可能にするフローマイクロリアクターを構築し、それを利用してこれまでに研究代表者が開発した各種光反応の高効率化・高選択性および高汎用性の検証を行う。さらに、反応条件の最適化検討を行った後に、代表的な医薬品合成への展開を検討する。
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研究成果の概要 |
プロトタイプ反応システムを構築した。全体のシステムは、太陽光を効率的に集光する装置と光反応フローマイクロリアクターの2つの装置からなる。その二つを光ファイバーで接続し、集光した太陽光をフローリアクター内部へ導入する検証を行い、長時間、安定に太陽光を導入可能であることを確認した。そこで本装置を用いて、光Favorskii反応によるイブプロフェンの合成及びHAT反応の検証を行った。その結果、いずれの反応においても、通常のフラスコを用いるバッチ反応に比較して、収率の大幅な向上を達成することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
よりクリーンなエネルギー源である太陽光を用いた物質変換デバイスの設計・開発検討を行い、上記の様な装置を構築、さらにそれを用いて通常のバッチ反応では反応速度が遅い反応に関して、反応効率の向上を検討した。その結果、イブプロフェン合成における光Favorskii反応とHAT反応に関して反応効率の大幅な向上を達成することに成功した。今後本装置をさらに改良することにより、人工灯であるLEDに匹敵する物質変換デバイスの開発が期待される。
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