研究課題/領域番号 |
20K06958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
三澤 隆史 国立医薬品食品衛生研究所, 有機化学部, 室長 (40709820)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生理活性ペプチド / 中分子創薬 / 構造活性相関 / ヘリカルテンプレート / タンパク質間相互作用 / 非天然アミノ酸 / ビタミンD受容体 / ヘリカル構造 / タンパク質間相互作用阻害剤 / 酵素耐性 / ペプチド / post-modification / クリックケミストリー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではより短い配列で十分なヘリカル構造誘導活性を示す新たなヘリカルプロモータペプチドの開発を目指す。さらに、合成したヘリカルプロモータ配列を生理活性ペプチド(細胞膜透過性ペプチドやタンパク質間相互作用阻害ペプチド)に連結させることで、ヘリカル構造を誘導すること、さらには生理機能の向上に寄与することを示し、ヘリカルプロモータの一般性・有用性を示すことを目指す。
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研究成果の概要 |
ヘリカル構造は天然のタンパク質の構造で最も多く認められ、細胞内での生理機能に深く関与している。そのため、生理活性ペプチドの創出には、ペプチドのヘリカル構造を制御する方法が重要である。本研究課題では、ヘリカル構造を制御する非天然アミノ酸であるa,a-ジ置換アミノ酸や側鎖架橋構造を導入したヘリカルテンプレート構造を組み合わせることで、新たなヘリカル構造制御法の開発に成功した。また、それらの応用として生理活性ペプチドの開発研究を行い、ドラッグデリバリーシステムや抗菌ペプチド、タンパク質間相互作用阻害ペプチドを見出すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、ペプチド医薬品をはじめとした中分子医薬品が新たな創薬モダリティとして注目を集めている。そのため、ペプチド医薬品の候補化合物の迅速な導出が期待されている。本研究では、ヘリカル構造に着目し、生理活性ペプチドの開発を志向したヘリカル構造制御手法の開発とその応用研究として、生理活性ペプチド開発のための構造活性相関研究を目指した。本研究課題で見出したヘリカル構造制御手法は従来の方法とは異なり、ペプチド配列中に修飾することなくヘリカル構造を安定化することを可能にした。上記成果は新たな生理活性ペプチドのデザインを可能にし、学術的・社会的意義が大きいと考えている。
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