研究課題/領域番号 |
20K06966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
佐野 茂樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (20226038)
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研究分担者 |
中尾 允泰 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 講師 (60550001)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HWE試薬 / 立体選択的反応 / リン原子 / 硫黄原子 / α,β-不飽和エステル / アレニルエステル / オレフィン化 / 不斉合成 / HWE試薬 / イオウ原子 / HWE試薬 / HWE反応 / E/Z選択性 / グリセロリン脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
炭素-炭素二重結合形成反応で汎用されるホーナー・ワズワース・エモンズ試薬(HWE試薬)の化学構造に着目し、HWE試薬の2個のリン原子-酸素原子単結合の両方あるいは一方の酸素原子をイオウ原子に置き換え、選択性や反応性において既存のHWE試薬を凌駕する新規HWE型試薬の創製をめざす。すなわち、リン原子上に2個の同一のオルガノチオ基を有するHWE型試薬の合成とHWE型反応への応用、リン原子上にオルガノチオ基とオルガノオキシ基を有する光学活性HWE型試薬の合成とアレニルエステル不斉合成への応用、リン原子上に2個の異なるオルガノチオ基を有するHWE型試薬の合成とグリセロリン脂質類合成への応用に挑戦する。
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研究成果の概要 |
ホーナー・ワズワース・エモンズ試薬(HWE試薬)のリン原子-酸素原子単結合の酸素原子を硫黄原子に置き換えたビス(ベンジルチオ)ホスホリル酢酸メチルは、ケテンとのHWE型反応において高収率でアレニルエステルを与え、ベンズアルデヒドとのHWE型反応において水の添加の有無による特徴的なE/Z選択性の逆的現象を示した。さらに、1,3,2-チアザホスフィナン骨格を有する光学活性HWE型試薬とケテンのエナンチオ選択的HWE型反応にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たに合成開発したホーナー・ワズワース・エモンズ型試薬(HWE型試薬)とアルデヒドあるいはケテンとのHWE型反応における特徴的なE/Z選択性や反応性は、HWE型試薬での第3周期元素同士の単結合(リン原子-硫黄原子単結合)の重要性を提起する初めての研究成果であり、既存のHWE試薬を凌駕する新たなHWE型試薬の開発へとつながる重要な知見を含んでいることから学術的意義は大きい。
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