研究課題/領域番号 |
20K06974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
高山 健太郎 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (70611482)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ペプチドモジュレータ / ニューロメジンU / 抗炎症 / 抗肥満 / アンタゴニスト / 2型炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、世界初の1型ニューロメジンU受容体(NMUR1)選択的アンタゴニストを創出し、アンタゴニスト活性発現のための詳細な分子機能、すなわち既に創製済みのアゴニストとの明確な分子機能の違いを明らかにすることを目指す。さらに、創出したNMUR1アンタゴニストを用い、好酸球や肥満細胞が関わる2型炎症の治療薬開発において当該受容体が有望な新規創薬標的となり得ることを示すことを目的に研究を進める。
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研究成果の概要 |
抗肥満ペプチドとして知られるニューロメジンU(NMU)が、1型受容体(NMUR1)を介した2型炎症惹起に関わることが報告されているが、抑制的に機能するアンタゴニストの報告は皆無である。本研究では、既存のNMU受容体アゴニストペプチドを基盤とした構造変換により、ヒトNMUR1に対する選択的ペプチドアンタゴニストCPN-351の創製に成功した。また本検討の過程で、2型受容体(NMUR2)に対する選択的パーシャルアゴニストCPN-327を発見し、受容体の活性制御における新たな分子機能に関する知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究をもって、NMU受容体モジュレータとして、アゴニスト、パーシャルアゴニスト、アンタゴニストをNMUR1、NMUR2に対して全て揃えることができ、各受容体に立脚した機能解析や創薬を展開することができる基盤が整備された。NMUは肥満やエネルギー代謝調節のみならず、2型炎症、プロラクチン分泌などにも関わり、これを制御することによる健康増進を念頭にした研究を加速させることができる成果が得られたものである。
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