研究課題/領域番号 |
20K06978
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
神野 伸一郎 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (20537237)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 近赤外光 / キサンテン / ライソゾーム病 / ローダミン / エオシン / シアニン / キサンテン系色素 / シアニン系色素 / 光触媒 / アミノベンゾピラノキサンテン系色素 / 光化学治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「光」と「有機色素」を利活用することで,生体中に老廃物が蓄積することで全身症状が現れる難病ライソゾーム病の治療薬・治療法を開発することを目的とする。その実現に向けて,申請者が独自に見いだした『縮環型シアニン系色素』を化合物のプラットフォームとし,「近赤外光」を効率的に吸収し,「脂質」を光酸化する分子へ機能化する。そしてライソゾーム病の代謝異常に関わる脂質を物質変換し,それらの蓄積を抑える新たな原理に基づいた治療法に結びつけることを目標とする。生体透過性の高い近赤外光を利用する本治療は,標的の細胞や組織に対して外部から光を照射しながら治療できる点で有用となる。
|
研究成果の概要 |
研究代表者は,ライソゾーム病の光化学治療薬・治療法の開発を目指し,NIRを効率的に吸収する新たな有機色素を創製し,生体内の基質を物質変換する分子へ機能化する研究に取り組んできた。本研究を通じて以下の2つの新たな成果を得ることができた。[1] ポリメチン内包型ローダミン系色素 (Polymethine-embedded Rhodamine: PeR) の合成と分子機能開発,[2] 架橋型キサンテン系色素 (Bridged Xanthene: BX) の合成と分子機能開発
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NIRを利活用できる有機色素の創製の分子機能の開発は、診断と効果的な治療を同時に遂行するセラノスティクス薬剤の創薬を発展させる上で学術的意義を有する。また近赤外分子技術を発展させていくことはライソゾーム病、代謝異常症やパーキンソン病など、生体代謝物が蓄積することで全身症状が現れる疾患の光化学治療薬・治療法へ応用可能であり,希少・難治性疾患研究の発展に貢献できる。
|