研究課題/領域番号 |
20K06988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小池 透 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (90186586)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リン酸化タンパク質 / フォスタグ技術 / チオタグ技術 / 翻訳後修飾 / マイクロビーズ法 / 蛍光分析法 / リン酸化生体分子 / タンパク質の翻訳後修飾 / プロテオミクス / フォスタグ / チオタグ / リン酸化生体ぶんし / タンパク質の翻訳語修飾 / Phos-tag / Thio-tag |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,これまでに開発した蛍光発色基(TAMRA, Cy3, Cy5など)を有するフォスタグおよびチオタグ誘導体を当初使用するが,必要に応じてより水溶性の高い蛍光発色基(Sulfo-Cy3など)を有する新規蛍光性誘導体なども合成する。それら亜鉛錯体化合物を用いた翻訳後修飾調節分子の迅速スクリーニング法を確立するため,アセチル化酵素反応の蛍光検出法,マルチリン酸化反応の蛍光検出法,阻害剤プロファイリング実施例の作成,それら蛍光分析法を用いた迅速スクリーニング法を開発し,本法の創薬分野における医薬品シーズ探索研究法としての有用性を実証する。
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研究成果の概要 |
タンパク質の可逆的リン酸化やアセチル化などを スイッチとする生体機能制御の研究は,癌や免疫疾患などの原因究明,治療薬の開発,iPS細胞の分化制御などを目的として,グローバルな研究組織で精力的に進められている。本研究では、オリジナルな亜鉛錯体化合物(蛍光性フォスタグ、マイクロビーズ結合型フォスタグとチオタグ)を複数合成し、それらを用いた翻訳後修飾調節分子の迅速スクリーニング法の開発に必要な化学的基礎データを取得した。それらのデータを基礎として、キナーゼ反応に関与する人タンパク質のリン酸化プロファイリング法や培養細胞を用いたキナーゼ阻害剤スクリーニング法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロモル濃度以下のリン酸化生体分子を生理条件下で選択的に捕捉する低分子亜鉛錯体化合物を用いて、生体機能制御を担うリン酸化シグナル分子の蛍光分析法やリン酸基やチオール基と親和性のあるマイクロビーズ法を開発した。その研究手法は,現在汎用されているリン酸化シグナルの分析法(放射性同位体法やリン酸化分子の抗体を用いる方法)と比較して,迅速な定量定性解析を可能にし,簡便な操作性や安全性などの利点をもち,癌やアルツハイマーなどの治療薬や次世代の抗菌薬やiPS細胞などの研究に適用可能な遺伝子制御試薬の開発に役立つオリジナルな分析技術である。
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