研究課題/領域番号 |
20K06990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
東 達也 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (90272963)
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研究分担者 |
石毛 崇之 千葉大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (30757315)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 検体・項目多重化 / ハイスループット / ステロイドホルモン / LC/MS / 臨床検査 / 誘導体化 / MSタグ / 骨粗鬆症 / エストラジオール / ビタミンD / 原発性アルドステロン症 / 加齢男性性腺低下症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な内分泌系疾患のステロイドホルモン検査において,複数の検体 (同一被検者から採取した複数検体あるいは異なる被検者の検体) を一括で,しかも正診率を向上させるために複数の関連ステロイドを同時に測定できる,ハイスループットかつ,LC/MS (高速液体クロマトグラフィー/質量分析法) を基盤とする精度の高い手法を確立する.これを実現するうえでの鍵は,測定対象にタグをつけて一度の測定で扱える検体と項目 (ステロイドホルモン) を増やすことであり,本研究ではこれをSample and Analyte-Multiplexing = SAM技術と呼び,これを開発する.
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研究成果の概要 |
ステロイドホルモンのLC/MS検査におけるスループットの大幅向上を全体目標に設定し,原発性アルドステロン症,加齢男性性腺機能低下症候群,骨粗鬆症を対象疾患として,それらの診断及び治療マーカーとなるステロイドホルモンに対し,複数のMSタグを用いる「検体・項目多重化 (SAM) 技術」を提案・開発した.本技術の導入により,従来法と比べてLC/MS運転時間が最大で60%も短縮され,しかも2項目の測定結果が同時に得られることから,大幅なハイスループット化が達成された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,ステロイドホルモンのLC/MS検査の実用化を阻んでいる「スループットの低さ」が,適切にデザインされたMSタグを利用する「検体・項目多重化 (SAM) 技術」によって克服できることが示された.すなわち,本成果は各病院・検査機関が現有するLC/MS装置でも検査のハイスループット化が可能であることを証明しており,ステロイドホルモン検査には正診度及び医療経済性に優れるLC/MSを第一手法とすべきことを強く提言するものである.
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