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抗アレルギー活性を有するIgE標的デコイリポソーム製剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06996
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関神奈川県衛生研究所

研究代表者

田所 哲  神奈川県衛生研究所, 理化学部, 主任研究員 (20389109)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードリポソーム / アレルギー / マスト細胞
研究開始時の研究の概要

オマリズマブはIgEとIgE受容体の結合を阻害する抗体医薬で、優れた抗アレルギー作用を示すが、薬価が高いことが問題となっている。本研究では、大腸菌を用いて安価に作製したIgE受容体をリポソームに組み込むことで、血中のIgEをおとりとして捕捉する、言わばオマリズマブと同様の機序で抗アレルギー活性を示す、安価で血中滞留性も良いおとりリポソームを開発する。

研究実績の概要

花粉症や喘息などの即時型アレルギー疾患は増加傾向にあり、社会問題として取り上げれる機会が増えている。アレルギー疾患に関与するマスト細胞は、細胞内に炎症性メディエーターを含む分泌顆粒がある。抗原が細胞膜表面上のIgEを介してIgE受容体を架橋すると、外液から細胞内へのCa2+流入に続く、脱顆粒によって炎症性メディエーターが細胞外に放出され、アレルギー症状が引き起こされることになる。本研究では、IgE受容体α鎖をリポソームに組み込むことでプロテオリポソームとし、その抗アレルギー活性を検討することを目的とした。
リポソームは静置水和法を用いて作製した。IgE受容体α鎖は、リポソーム共存下においてin vitroのタンパク質合成系を用いて作製した。IgE受容体α鎖の発現は、抗体を用いたウエスタンブロット及び免疫染色で確認した。作製したプロテオリポソームにおけるIgE受容体α鎖の配向性は、トリプシン処理により評価した。マスト細胞の脱顆粒は、分泌顆粒中に含まれるbeta-hexosaminidaseの放出量を指標に評価した。IgE受容体α鎖リポソームによる細胞傷害性は、細胞外に放出されたLDHを指標に評価した。
ウエスタンブロット及び免疫染色の結果、IgE受容体α鎖が組み込まれたプロテオリポソームを構築することができた。構築したIgE受容体α鎖リポソームの配向性について検討したところ、内向きと外向きでランダムに組み込まれていた。また、IgE受容体α鎖リポソームは、マスト細胞に対して細胞傷害性を示さず、抗原刺激による脱顆粒を抑制した。しかしながら、抑制効果は小さいことから、IgEがリポソームに吸着し、マスト細胞表面のIgEが減少した可能性も考えられる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-12-25  

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