研究課題/領域番号 |
20K06997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松本 洋太郎 東北大学, 薬学研究科, 講師 (90420041)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 修飾核酸 / 修飾ヌクレオシド / LC-MS/MS / プロファイリング / 安定同位体 / バイオマーカー / 肺がん / ROC曲線 / 一斉定量 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、がんをはじめとする様々な疾患や酸化ストレスによって変動する修飾ヌクレオシド(修飾核酸)を網羅的にかつ精密に定量する独自の手法を構築し、修飾核酸プロファイリング法を開発することである。本研究課題によって、様々な疾患に適用可能な鑑別診断・治療効果判定を可能にし、更に修飾核酸メタボロミクスとして新たな評価系を提案することで、疾患や薬の機序、生命現象の解明に貢献することが本研究の構想である。
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研究成果の概要 |
LC-MS/MSを用いた修飾核酸プロファイルによる新たな疾患診断法の開発を目指した。まず、修飾核酸標品および安定同位体の合成を行った。これにより、以前まで定量ができなかった修飾核酸についても検量線を作成することができ、さらにはヒト血漿中において精密定量を実現した。 構築した定量系を肺がん患者血漿サンプルに適用し、修飾ヌクレオシド定量値をロジスティック回帰分析に付した結果、既存の肺がんバイオマーカーと比べて優れた診断モデルであることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LC-MSを用いた修飾核酸の分析では、生体試料のマトリックス効果の影響が避けられず、分析適用範囲が限られていた。本研究によりこの問題を克服した修飾核酸一斉定量系を用いることで、バイオマーカー探索や病態把握が可能であることが示唆された。修飾核酸メタボロミクスに新たな方法を提案できるものと考えている。修飾核酸と生体内機能や疾患との関連の研究が多く進められており、網羅性およびハイスループット性の高い本定量系は様々な研究において重要な役割を担うと期待される。
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