研究課題/領域番号 |
20K07007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
片岡 洋行 就実大学, 薬学部, 教授 (80127555)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ステロイドホルモン / 硫酸化ステロイド代謝物 / バイオマーカー / 固相マイクロ抽出法 / LC-MS/MS分析 / オンライン自動分析 / 唾液 / ストレス評価 / ストレス緩和 / 心拍変動 / 自律神経活動バランス / 硫酸抱合体 / ストレス / メタボロミクス / インチューブ固相マイクロ抽出法 / 液体クロマトグラフィー―タンデム質量分析法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、遺伝子発現、生殖、心血管、神経機能などの多くの生理機能の制御を担うステロイドホルモン類のメタボロミクスに必要な全自動オンライン一斉分析法の開発を目的としている。本研究では、固相マイクロ抽出(SPME)法と液体クロマトグラフィー―タンデム質量分析(LC-MS/MS)法とのオンライン連結による約20種のステロイドホルモンの高感度分析法を開発し、尿や唾液、毛髪などを用いて、内分泌関連疾患の非侵襲的早期診断法を確立する。また、合成ステロイド剤使用やステロイド関連食品摂取に伴う生体内ステロイドホルモンレベルの変化をメタボロミクスにより網羅的に測定し、代謝物プロファイルのデータベースを構築する。
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研究成果の概要 |
キャピラリーカラムを抽出媒体として抽出濃縮を行うインチューブ固相マイクロ抽出(IT-SPME)法とLC-MS/MS法をオンライン連結して、9種のステロイドホルモン類と4種の硫酸化ステロイド代謝物のオンライン自動分析法を開発した。IT-SPMEとLC-MS/MS条件を最適化、バリデーションを行って選択的かつ高感度な定量法を確立した。唾液試料を用いる非侵襲的なストレス応答ステロイドバイオマーカー分析に適用して、受動喫煙によるストレス効果、精油や音楽によるストレス緩和効果を解析し、他のストレス・リラクゼーションバイオマーカーや心拍変動に基づく自律神経バランスによるストレス評価との相関性が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したIT-SPME/LC-MS/MS分析法は、試料の抽出・濃縮、分離、検出、データ解析までをオンライン自動化した選択的かつ高感度な分析法であり、分析の簡易化、微小化、迅速化、省力化を図った画期的な手法としてステロイドホルモン代謝関連化合物の網羅的解析への応用が期待でき、実用化に繋がる革新的分析技術開発として学術的に意義がある。また、唾液試料を用いる非侵襲的なステロイドバイオマーカー分析やステロイド代謝物プロファイルのデータベースを構築することにより、ステロイド代謝関連疾患の早期診断が可能となり、国民の健康の保持増進や疾病の予防・診断に貢献することが期待され、社会的意義は大きい。
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