研究課題/領域番号 |
20K07010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
室本 竜太 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (30455597)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | TYK2 / 炎症 / サイトカイン / 一塩基多型 / 自己免疫疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患等の自己免疫疾患発症リスクの増加と相関するTYK2遺伝子の一塩基多型は,アミノ酸置換を有する変異タンパク質を発現させる.一方でそのTYK2変異体が自己免疫疾患発症を促進する因果関係を説明づける分子機構は未解明である.本研究ではTYK2変異体が,既知の役割であるJAK-STATシグナル伝達とは独立の機序によって疾患促進に寄与することを解明する.TYK2機能と疾患の新たなつながりの解明により,将来的に疾患の新規治療法の開発につなげることを目指す.
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研究成果の概要 |
サイトカインシグナル伝達を担うJAKファミリーキナーゼTYK2が一部の免疫疾患の発症リスク増大においてキナーゼ非依存的役割をもつ可能性があることに着目し解析を進めた。本研究ではTYK2による発現制御を受けてマクロファージ機能に影響をもつ新規エフェクタータンパク質の候補を同定した。また、TYK2がキナーゼ非依存的に核内受容体機能を抑制する場合があること及びその機能がTYK2一塩基多型バリアントで増強されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TYK2機能と免疫・炎症疾患との新たなつながりが示唆された。TYK2が既知の役割であるJAK-STATシグナル伝達とは独立に免疫・炎症反応促進に影響をもつことが示唆され、この解析を継続しさらに詳細を解明することで、TYK2を標的としキナーゼ活性阻害とは異なる作用機序の新規自己免疫疾患治療法を考案する基礎となりうると考えられた。
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