研究課題/領域番号 |
20K07013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中野 正隆 金沢大学, 薬学系, 助教 (00816225)
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研究期間 (年度) |
2022-11-15 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 薬物代謝 / m6A修飾 / 転写後遺伝子発現制御 / 転写後修飾 / 転写後制御 / RNA修飾 |
研究開始時の研究の概要 |
アデノシン6位メチル化 (m6A修飾) が、ヒト肝における薬物代謝酵素シトクロムP450の発現の個人差にどの程度寄与しているか明らかにするために、シトクロムP450の発現量がヒト肝細胞に近い細胞株であるHepaRG細胞中のm6A関連遺伝子の発現をsiRNAの導入によってノックダウンし、シトクロムP450 各分子種のmRNAとタンパク質発現量を評価する。
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研究成果の概要 |
医薬品による薬効や副作用の個人差は、医薬品成分の血中濃度や反応性代謝物生成など、薬物動態の違いに起因する場合が多い。特に、肝臓に発現する薬物代謝酵素の活性や発現量の差が薬物動態に与える影響が大きいことが知られている。本研究では、アデノシン6位メチル化 (m6A修飾) が、ヒト肝における薬物代謝酵素の発現を制御することを明らかにし、薬物代謝に起因する薬効や副作用の個人差の最小化に向けた基礎情報を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物治療において問題となる医薬品による薬効や副作用の個人差の一因として、転写後修飾の一つであるアデノシン6位メチル化 (m6A修飾) による、ヒト肝における薬物代謝酵素の発現制御の可能性を明らかにした。本研究成果は個別化医療の実現に向けた有用な基盤情報となることが期待される。また、m6A修飾が転写後レベルのみではなくクロマチン構造などの制御を介した様々なメカニズムによって、薬物代謝酵素の発現を調節することが明らかになり、分子生物学的にも有用な知見を得ることができた。
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