研究課題/領域番号 |
20K07015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹尾 透 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (10517014)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 不妊症 / 受精阻害因子 / マイクロ流体デバイス / 精子選別 / 体外受精 / 受精適期 / リン脂質 / シクロデキストリン / 受精 / 精子 / 卵子 / 生殖工学 / 不妊 / 人工授精 / 不妊症モデルマウス |
研究開始時の研究の概要 |
不妊症は、妊娠を望むカップルが1年以上の不妊期間がある状態と定義され、急速な人口減少が進む日本において解決すべき課題となっている。不妊症と診断される方の中には、精子や卵子の機能には問題がないにも関わらず不妊となる場合がある。この原因不明不妊症を解決するためには、不妊症となる原因の解明が必要不可欠である。そこで本研究では、実験用マウスを用いて精子の機能解析および体内受精における精子や卵子の挙動を観察することで、in vitro および in vivoにおける受精阻害因子を解明し、受精成功率を向上させる新規不妊治療技術の開発に有用な基礎的知見の収集を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、精子と卵子が出会う受精過程における障害(受精阻害因子)の解析を行うことで、受精阻害因子の解明と受精機能を高める新規技術の開発に取り組んだ。その結果、受精阻害因子のin vitroにおける機能解析を行い、安定して受精阻害が生じる条件を決定した。また、マイクロ流体デバイスを用いて精子を選別することで、受精率が高まることも明らかにした。さらに、卵管内において受精しやすい時期(受精適期)があり、精子と卵子が遭遇する時期を同調させることで受精効率が高まることを明かにした。さらに、リン脂質指向型の環状オリゴ糖が体外受精における受精率の向上に有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、受精効率を高める精子の選別技術の開発、生体内における受精効率の改善、体外受精における受精率を高める新規化合物を発見し、生殖科学の進展に資する知見が得られた。また、本研究の知見を応用することで、生殖医療、家畜や産業動物の繁殖、絶滅危惧動物の保護に有用な基礎的知見が得られた。
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