研究課題/領域番号 |
20K07016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 (2023) 名古屋市立大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
築地 仁美 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (40455358)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ALS / TDP-43 / FUS / Ataxin-2 / 筋萎縮性側索硬化症 / RNA結合タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮側索硬化症ALSは、運動ニューロンの進行的変性とRNA結合タンパク質TDP-43またはFUSの蓄積を伴う神経難病であり、その神経細胞死にはRNA代謝異常が深く寄与する。私はこれまでに、ALS患者運動ニューロンでsurvival of motor neuron (SMN)の発現減少とそれに伴うRNA代謝異常が起きていることを見出した。本研究では、ALS患者由来のiPS運動ニューロンでSMN発現減少が再現されるか、SMN発現量の増加が運動ニューロン変性死を抑制できるかを検証する。これらの成果により新規なALS発症機構の解明と根治療法につながる医薬品の開発に発展することが期待できる。
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研究成果の概要 |
家族性ALS患者の約5%ではRNA結合タンパク質FUSの変異がみられ、細胞質でFUSが異常に蓄積している。本研究では、FUSとAtaxin-2に着目し、それらを介した運動ニューロン変性機構の解明を目指した。まず変異FUSを発現するALSモデルマウスを作成したところ、体重減少、生存率低下、神経異常といったALS類似の症状を示した。このマウスにFUSノックアウトマウスを交配させることで核のFUSタンパク質の発現量を減少させたところ、神経異常が改善した。また、Ataxin-2のノックアウトマウスと交配させたところ、運動機能は悪化したが、体重や生存率は改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮性側索硬化症ALSは根治療法がない神経難病である。本研究により、FUSやAtaxin-2タンパク質量を減少させることがALS病態を改善する可能性が示唆された。
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