研究課題/領域番号 |
20K07084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
藤野 裕道 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (40401004)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | がん発症メカニズムの解明 / 大腸がん発症メカニズムの解明 / prostanoid receptors / PGE2 / 大腸がん / プロスタノイド受容体 / 結腸がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①EP2受容体とEP4受容体の発現量バランスが変化することで引き起こされる影響について、EP2受容体とEP4受容体の発現量比率の変化と遺伝子発現パターンを解析する。②悪性化するがん細胞の分化メカニズムについて、ワルブルグ効果、グルタミノリシスなど変化する代謝系を解析する。③不可逆性を決定づけるクリティカル・ポイントの同定について、上皮間葉転換(EMT)やマイクロサテライト不安定性(MSI)など、転移と変異とプロスタノイド受容体サブタイプの役割を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究ではヒトEP2およびEP4受容体発現量比の変化による細胞機能変化の解析を行い、がん化の分水嶺となる点を明らかにすることを目指した。2020年度には、EP2受容体発現量が減少し発現バランスが崩壊すると、EP4受容体による反応が終息できないことが、がんの悪性化の一要因である可能性を示唆した。2021年度には、それぞれの受容体は独立して、がん細胞を含む生体反応を制御している可能性を示唆したことから、受容体発現バランスの重要性を再確認できた。また2022年度は、EP4受容体による反応が継続し続けることで糖代謝系が変化することが、不可逆的ながん増悪機構の起点である可能性を示唆することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
受容体を2つ同時にノックアウトさせた研究は散見するが、2つの受容体発現量バランス変化に着目した研究は存在しない。EP4受容体の過活性化は、がん発症の重要な要因である可能性が示されたが、それだけでは不可逆的に進行するがんの悪性化を説明できない。本研究で、その不可逆性を決定づけるEP2受容体の減少を提案し、その増悪機構の一端を明らかにした学術的意義は大きいと考える。またこのメカニズムをベースとし、不可逆性を獲得するその起点を超えさせないことができれば、悪性化抑制だけではなく、可逆的に正常状態近くまで引き戻せる可能性が考えられ、全く新しいがん治療法を提案できるその社会的意義は大きいと考える。
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