研究課題/領域番号 |
20K07093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
棚橋 靖行 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (60582418)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | Piezo1チャネル / 機械刺激感受性イオンチャネル / 大腸運動 / 平滑筋細胞 / Ca2+ / 機械刺激受容チャネル / 結腸運動 |
研究開始時の研究の概要 |
消化管平滑筋には,機械刺激により開口する陽イオンチャネルの存在が古くから知られている。この陽イオンチャネルは腸内容物による筋の伸展を感知し,平滑筋の収縮を変化させると考えられてきた。しかし,同チャネルの分子実体は特定されておらず,腸管運動調節における生理的役割については不明である。本研究では,機械刺激受容チャネルとして新しく同定されたPiezo1チャネルの大腸運動調節における役割について,Piezo1チャネルを欠損させたマウスを用いて明らかにする。
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研究成果の概要 |
消化管平滑筋の収縮は,内容物による筋組織の伸展により変化することが知られている。この反応は,機械刺激感受性イオンチャネルにより仲介されることが示唆されている。本研究は,機械刺激感受性陽イオンチャネルPiezo1に着目し,同チャネルの大腸運動調節における役割を明らかにすることを目的として行った。その結果,平滑筋に発現するPiezo1チャネルが大腸平滑筋の収縮を興奮性に制御していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸平滑筋の収縮調節におけるPiezo1チャネルの役割を明らかにした本研究の成果は,未解明な点が多く残されている腸管運動制御メカニズムの全容を解明するうえで,重要な情報となる。Piezo1チャネルの機能不全は,過敏性腸症候群などの消化管運動障害につながることが予想される。それ故,本研究の成果は,消化管運動障害におけるPiezo1チャネルの関与やPiezo1チャネルをターゲットとした治療薬の開発に向けた将来的な研究の実施に向けても,基盤的な情報になると考えられる。
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