研究課題/領域番号 |
20K07096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平崎 能郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (40436374)
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研究分担者 |
金田 篤志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10313024)
福世 真樹 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40639085)
関 元昭 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70714278)
岡部 篤史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (80778118)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 和漢薬 / 白血病 / 抗癌 / 生薬 / Cinobufagin / transcriptome / エピゲノム / 天然化合物 / 白血病細胞株 / トランスクリプトーム / c-Myc / H3K27ac / Motif解析 / 抗がん作用 / 抗癌小分子化合物 / HDAC |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は細胞情報統合解析により和漢薬由来化合物の中から新たな抗腫瘍性機序をもつエピゲノム分子標的薬を検索し、安全で臨床応用がより現実的な癌治療戦略を構築することを目的とする。具体的には80種類の和漢薬及びその構成化合物に対し、HDAC阻害作用、白血病細胞株への抗腫瘍活性に関してスクリーニングを行い候補薬物を選定する。また薬物処理した細胞株に対し、ChIP-seqなどによるエピゲノムの評価、CRISPR/Cas9システムを用いた網羅的ノックアウトを行い、作用機序を解明する。我々は和漢薬由来の小分子化合物の中から、エピジェネティックな新規の作用機序を持つ抗腫瘍性薬物を検索する研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は身近でかつ長年経験的に使用されてきた和漢薬由来化合物の中から抗腫瘍成分を同定し、そのエピゲノム分子修飾作用を評価し、安全で臨床応用がより現実的な癌治療戦略を構築することを目的とした。現在日本で入手可能な和漢薬及びその構成化合物に対し、癌細胞株への抗腫瘍活性に関してスクリーニングを行った。白血病細胞株、HL60とKasumi-1の両者に対して抑制作用を表す生薬を同定した。 Cinobufaginによる白血病細胞株に対する抑制効果に関して、詳細なる解析を行い報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回解析を行ったCinobufaginは和漢薬蟾酥の成分であるが、抗癌作用に関しては報告数が少なく、また網羅的な分子生物学的な解析が進んでいない状況であった。難治疾患である急性骨髄性白血病の治療に関してCinobufaginが奏功する可能性があるという新たな知見である。 和漢薬は長年の歴史を経て生体に投与され、安全性も確保されており、入手が比較的容易であることから、抗がん薬物を探索する上では重要なデータストックと言える。生薬由来成分による、エピゲノムへの影響を評価することで、新たな癌治療へつながる可能性が考えられた。
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