研究課題/領域番号 |
20K07104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
鈴木 龍一郎 城西大学, 薬学部, 准教授 (20415201)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | NMRメタボロミクス / キハダ / ビワヨウ / ショウガ / 含有成分 / 差異 / マッピング / 成分 / 生薬 |
研究開始時の研究の概要 |
漢方薬に認知症など治療法が見つかっていない疾患に対する有効性が認められ、その需要が高まっているが、漢方薬を構成する生薬の供給には、中国の輸出規制などの不安がある。そこで生薬の国内栽培が検討されているが、これまでわが国では生薬の栽培をほとんど実施してこなかったため、生薬の原料植物に関する知見が意外にも乏しい。原料植物のうち、生薬として使用する部位と使用しない部位とで含有成分がどれほど異なるのか、使用する部位では成分がどのように分布しているのかを分析する手段がないため、その理解は進んでいない。そこで本研究ではNMRメタボロミクスを応用し、キハダなどを用いて本手法(成分マッピング法)の確立を行う。
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研究成果の概要 |
NMRメタボロミクスの手法を用いることで、生薬として用いる部位と生薬として用いない部位とで含有成分がどのようなに異なっているかを明らかにする手法が確立できた。通常、成分の分析に使用するHPLCでの分析では検出できなかった含有成分の違いを、NMRメタボロミクスは検出できた。このことから、本手法を用いることでこれまで生薬として使用してこなかった部位についても、生薬として使用することの可能性を検討できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生薬は日本薬局方で、生薬として使用できる部位(葉や根など)が規定されており、それ以外の部位は使用することができない。しかし、生薬として使用する部位と、しない部位でどれ程成分が異なっているのかが明らかとなっていないケースも多い。ただ、通常の分析方法では、その違いを確認することが困難な場合もあるため、本研究では生薬として使用する部位としない部位とで、成分がどれほど異なっているかを明らかにする手法を確立したものである。本手法を用いることによって、含有成分の違いを明らかにできたり、場合によってはこれまで生薬として使用しなかった部位を生薬として使用することも検討できると考える。
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