研究課題/領域番号 |
20K07114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
田中 淳一 琉球大学, 理学部, 教授 (20163529)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 海綿 / ソフトコーラル / テルペノイド / テルペン環化酵素 / メタゲノムDNA / DNA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ソフトコーラルや海綿などの底生海洋生物に含まれるテルペノイド類の多様性と起源を遺伝子から探ることを目的とする。両生物群から得られる細胞分画等を材料に、バクテリアなどから知られているテルペン環化酵素等を参考に探索を行う。特定のテルペノイドを含有することが判明している海洋生物の細胞分画から抽出したDNAまたはcDNAを上記酵素の遺伝子をヒントに探索する。該当する遺伝子を見出した場合には、その遺伝子ならびに起源のバクテリア等に関してより詳細な検討を行う。
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研究成果の概要 |
この研究では、沖縄沿岸に生息する海綿由来のメタゲノムDNAの抽出とソフトコーラル類のテルペン環化酵素について主に検討した。海綿由来のメタゲノムDNA抽出方法では、他の生物試料とは異なり、特定の方法が確立されていないことから、様々な抽出条件を検討した。しかしながら、どの海綿試料に対しても適用できる一般的な方法を見いだせなかった。一方、ソフトコーラル類からは、メタゲノムDNAが比較的容易に抽出でき、さらに既知のテルペン環化酵素を参考にして、候補遺伝子を見出すことに成功した。 この研究では、当初メンバーに入ってなかった城森助教が3年目に加入したことにより、かなりの発展をみた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海綿やソフトコーラルなどの含有成分には、生理活性や特異な分子構造で注目されるものが多く見出されてきた。21世紀に入ってからそれらの分子の形成に関与する生合成遺伝子が明らかにされつつあるが、まだまだ多くのものが未解明である。 この研究では、まだ試行錯誤状態である海綿からのメタゲノムDNA抽出条件の検討、およびソフトコーラル類のテルペン環化に関与する遺伝子について、沖縄沿岸の生きた海洋生物試料を用いて挑戦することとした。
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