研究課題/領域番号 |
20K07118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
伊藤 卓也 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (90517484)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 薬用植物 / 伝統医学 / 生物活性 / 東南アジア / 抗ウイルス活性 / 抗菌活性 / 感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
東南アジアでは、感染症に対して、伝承されている薬が現在でも利用されている。しかしながら、東南アジア伝統薬の感染症に対する科学的な有効性はほとんど検証されていない。申請者は、既に強い抗ウイルス活性を示す数種の東南アジア産薬用植物を見出している。そこで、伝統医学に使われる薬用植物の効果・効能の科学的エビデンスを立証することを目的に、抗ウイルス活性の評価、有効成分の特定、作用メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
東南アジア各地の伝統医学で利用される薬用植物の効果を検証するため、生物活性の研究が実施されるようになった。東南アジア産薬用植物の効能の科学的根拠を立証するため、38種類のインドネシア産薬用植物の抽出エキスについて、抗インフルエンザ活性スクリーニングを行った。その結果、キキョウ科植物Isotoma longifloraなど3 種類の薬用植物エキスに強力な抗インフルエンザ活性が認められた。また、ミャンマー産ショウガ科植物Boesenbergia rotundaから細胞毒性を示す新規ジテルペノイドを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日でも東南アジアをはじめ世界各地では伝統医学が治療に用いられている。近年、様々な伝統医学が世界保健機構の認定を受けて、西洋医学の代替医療として注目されている。伝統医学はその地域に根ざした文化・生活・習慣を背景に現在でも伝承されている地域遺産であり、今後も継承し続ける必要がある。しかしながら、治療効果の科学的なエビデンスは欠如しており、経験に基づいた治療が行われているのが現状である。このことから科学的エビデンスに基づいた伝統医学への転換するためにも本研究を遂行する意味がある。
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