研究課題/領域番号 |
20K07153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 夕紀 北海道大学, 薬学研究院, 講師 (00564981)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コレステロール / レプチン / リンパ / ヒアルロン酸 / 吸収 / NPC1L1 / 細胞内取り込み / 脂溶性物質 / 肥満 / リンパ浮腫 / コレステロール値 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究では、リンパ浮腫と肥満との関係性について、動態学的な観点を元に、培養細胞、あるいは実験動物の血管およびリンパ管を用いて、そのメカニズムの一端を明らかにする。これらの知見により、浮腫の可能な限りの予防法あるいは症状の軽減のための情報を発信することで、患者のQOL(quality of life)向上と、がんの再発防止のための科学的 根拠に基づく予防医療へ貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、脂肪細胞とコレステロール等の脂溶性成分の動態について着目し、肥満との影響を明らかにすることを目標に検討した。現在までに、我々は、ヒトリンパ管内皮細胞を用いて、レプチン曝露によるVE-cadherinの変化を伴うアルブミンなどの透過性変化を確認した。ヒトリンパ管内皮細胞において、レプチン曝露により蛍光標識アルブミンの透過量がコントロール群と比較して、若干増大することが確認された。また、コレステロール動態を詳細に検討できるようアフリカツメガエル卵母細胞を用いてトランスポーター発現系を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、本研究では、混合ミセルに組み込んだコレステロールトランスポーターNPC1L1を介したコレステロール取り込みに対する新規in vitro評価系として、oocyte発現系の構築に成功した。Oocyte発現系の利用によりNPC1L1の輸送機構の一端がより詳細に解明されることが期待される。また、HDLECを用いた検討ではcontrol群と比較して、レプチン曝露により、蛍光標識アルブミン透過量が増大する傾向が認められた。今後その詳細なメカニズムが明らかになることで、肥満やリンパ節郭清に伴う浮腫の予防策を講じることが可能となると期待される。
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